ホームセンターや雑貨店では、あまり見かけない商品にも出会えるのが100円ショップ。とは言え「便利そう」だからと、軽い気持ちで買うと当てが外れることも。片づけてみようかなと思ったら、取り入れても失敗しにくいグッズとその活用法を参考にして選んでください。
重ねて使えるプラケースで整理整頓
100円とは思えないほど、使い勝手のいいプラケース。同じ大きさで深さの違うタイプを使えば、横に並べたり上に積み重ねたりできるから、部屋のあちこちで活用できます。たとえば、キッチンでは洗剤やスポンジ、食器棚ではティータイムグッズ、冷蔵庫ではジャムなどの食品、洗面所ではスキンケア用品、玄関ではシューズケアアイテムなど。
汚れたときには丸ごと洗って拭くだけなので、ラクに手入れができます。ケースにひとまとめになっていると、出し入れがしやすくて散らばることがありません。半透明で中身がうっすらと分かるので、戸棚に並べておいても見分けがつきます。引き出しの中では仕切りを兼ねた道具として使うのがおすすめ。
フタつきの白ボックスで洗練度アップ
ハンカチやソックス、裁縫用品、スナック菓子のストックなどを収納したいときには、埃が気になったり見た目が雑然としたりしがちです。そういう場合には、メイクボックスとサイズ感がほぼ同じで、フタが付属しているものを使いましょう。フタを閉じれば積み重ねても安定感があって安心です。
また、不透明で白い色のボックスなら、扉のないオープンラックに並べておくだけで、簡単に見た目良く整えることができます。中身が見えないのでラベルを貼ったり、お気に入りのマスキングテープで飾り付けをしたり、カスタマイズするのもおすすめです。
フック付きのピンチで気軽に吊り下げ
100均商品のなかには、値段を超えた使い勝手の良さを実感させるものがあります。その代表と言えるのが、金属製のピンチとフックが合体したもの。この商品が発売されるまでは、S字フックにピンチを引っ掛けて使っていました。
ところが一体化したおかげで、フックの部分をタオル掛けや突っ張り棒などに引っ掛けると、色々なアイテムが吊るせるのです。タオルや布巾などの布もの、ヘアバンド、帽子、チューブタイプの調味料や洗顔料、忘れたくないメモやレシピなどアイディア次第で用途が広がります。ネックレスなどのアクセサリーをチャック袋に入れて吊るしておくといった方法も。ちょっと水切りしておきたいスポンジを吊り下げれば、カビや悪臭の予防に。そのためにも何本か予備を持っていると便利です。
すはらひろこ
整理収納アドバイザー認定講師・一級建築士・インテリアコーディネーター。インテリアのプロならではの収納術が、オシャレでやる気がわくと好評。片付け講座を定期開催するほかテレビ・雑誌でも活躍。著書「シンプルに暮らす 無印良品で片づく部屋のつくり方」(エクスナレッジ)、「朝、着る服に迷わないハッピー収納術」(大和書房)、「1分からはじめるかたづけ術」(だいわ文庫)など著書・監修書多数。http://ouchisuteki.com/