「iPhone XS」「iPhone XS Max」「Apple Watch Series 4」の発売日となった21日朝、NTTドコモは旗艦店であるドコモショップ丸の内店で記念セレモニーを開催。代表取締役の吉澤和弘社長やドコモショップスタッフ、丸の内店で新製品を予約したユーザー10名が一緒に発売開始をカウントダウンして祝福した。
ドコモ吉澤社長「予約は大変順調」
冒頭挨拶に立った吉澤社長は、「iPhone XS」「iPhone XS Max」の予約が、昨年同様に大変順調であると説明。「ドコモは最新のiPhoneでも、国内最速の下り844Mbpsとギガに迫る高速通信をご利用いただける」と、一歩抜きん出た通信速度の速さをアピールした。
さらに「iPhone XS Max」が6.5インチの大画面を採用していることに触れ、「ストレスのない高速通信と大画面で、ぜひdTVやDAZN for docomoなどの映像コンテンツを思う存分楽しんでもらいたい」と、映像配信サービスをプッシュ。「新製品はぜひドコモで」とPRした。
先頭に並んだ女性はXperia→iPhone XSに
会場となった丸の内店で一番目に予約した女性は、これが初めてのiPhoneとのこと。2年以上使った「Xperia」をそろそろ買い換えたいと思っていたところ、ちょうどいいタイミングで「iPhone XS」が発売されることを知り、予約したという。iPhoneに乗り換えることにした決め手は、周りにiPhoneユーザーが多く、「Face Timeをやろうよ」と誘われたことと、「iPhone XS」のカメラ機能の評判を聞いたこと。「早速、食事などを撮影してSNSにアップしてみたい」と語った。
「月々サポート」は様子見。購入のしやすさを重視
イベント終了後の吉澤社長への囲み取材では、料金について質問が集中。au、SoftBankが端末代金と通信費を切り分けた、いわゆる「分離プラン」を導入する中、ドコモだけが「iPhone XS」「iPhone XS Max」に対して、端末購入を補助する目的で月額料金から一定額を割り引く、従来通りの「月々サポート」を適用している。
その理由について吉澤社長は「分離プランとしてはすでに、(ミドルレンジモデルを対象とした)docomo withを提供している。iPhone 6sも対象端末に追加され、数としても順調に増えています。全体ではすでに300万台を超えました。ただ価格の高いフラッグシップの端末については、やはり正価で購入いただくのはなかなかハードルが高い。購入のハードルを低くということはお客様からの要望でもあるので、そこはもう少し様子を見たいと思っています」と説明。
「もし仮に分離プランを導入するにしても、4年割賦のようなことになってしまうと、また4年縛りだということになってしまうので、やるとしてももう少し違う方法を、お客様の声も聞きながら検討していきたい」と慎重に取り組む姿勢を見せた。
なお、続投となった菅官房長官の「4割削減可能」発言で、注目を集める通信料金については、「料金については、お客様からも常に要望をいただいているところであるが、単に価格の問題でなく、通信品質やエリア、ショップ対応なども含めて、お客様に納得感を持っていただくことが何より大切だと考えています。たとえば今ショップでは、料金相談キャンペーンも展開している。ご自分にあったプランを納得して使ってもらえるように、これからも真摯に取り組んでいきたい」と語った。