一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は9月20日、千葉県・幕張メッセで開催中の「東京ゲームショウ2018」のメインステージにて「日本ゲーム大賞2018」の大賞を発表。今年度は『モンスターハンター:ワールド』が選出された。「産業大臣賞」には『Nintendo Switch』開発チームが獲得した。
「日本ゲーム大賞2018」は、2017年4月1日から2018年3月31日の期間に日本国内でリリースされた家庭用ゲーム機やパソコン対応ソフトなど、コンピュータエンターテインメントを対象に、一般投票および日本ゲーム大賞選考委員で審査を実施。年間を代表するにふさわしい作品を表彰する「年間作品部門」各賞、日本を代表するトップクリエイターがプロの視点で選ぶ「ゲームデザイナーズ大賞」、ゲーム産業の発展に寄与された人物、団体に贈られる「経済産業大臣賞」が選出される。また、今年から18歳以下のクリエイターが開発したゲーム作品を対象に審査・表彰する「U18(ゆーじゅうはち)部門」も新設された。
司会は今年で7度目となるタレントの伊集院光と前田美咲が担当。大賞には『モンスターハンター:ワールド』が選出された。そして、近年の日本の家庭用ゲーム産業の発展に寄与された人物・団体に贈られる「産業大臣賞」には『Nintendo Switch』開発チームが獲得した。『Nintendo Switch』は、据え置き機として家族みんなで遊ぶ層と、携帯機として自分の画面を占有する層をひとつにし、どんなプレイスタイルにも応えられる、かつてないゲーム機として登場。飽くなきゲームの可能性を追求する姿勢と、驚異的なスピードで世界中に普及した実績が評価されての受賞となった。
登壇したカプコンの辻本氏は、ファンや関係者に感謝の言葉を述べると共に、「『モンハン:ワールド』はシリーズでも転機になるタイトルになりました。グローバルでのマッチングで色々な国の方がプレイしてくれていて、色々な人が繋がっていることを嬉しく思います」と喜びをかみ締めた。
また、『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』の開発に携わったゲームデザイナーの堀井雄二氏も登壇。「『ドラゴンクエストXI』はこれまでの集大成に加え、これまでの30年を振り返られるような思いをこめて作った作品。皆さんに楽しんでいただけて、本当に嬉しいです」と喜びをかみしめた。さらに司会・伊集院の「今後の"案"というのは考えているんですか?」という質問に対し、「考えているんですが、それを言っちゃうと。具体性があるので言えないです」と、シリーズ次回作を匂わせる一幕も。
今年の優秀賞に選出された計11タイトルは以下のとおり。今回は『コール オブ デューティ ワールドウォーII』(優秀賞/グローバル賞 海外作品部門)と『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』がダブル受賞を獲得している。
●日本ゲーム大賞2018・優秀賞
『UNDERTALE』(PS4/PS Vita/Nintendo Switch/PC)
『コール オブ デューティ ワールドウォーII』(PS4/Xbox One/PC)
『スーパーマリオ オデッセイ』(Nintendo Switch)
『スプラトゥーン2』(Nintendo Switch)
『ゼノブレイド2』(Nintendo Switch)
『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』(PS4/3DS)
『Fate/Grand Order』(iOS/Android OS)
『フォートナイト』(PS4/Nintendo Switch/Xbox One/iOS/Android OS/PC/Mac)
『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』(PC/Xbox One)
『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』(3DS)
『モンスターハンター:ワールド』(PS4/PC)
また、グローバル賞・日本作品部門は2年連続受賞となる『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(Nintendo Switch/Wii U)、グローバル賞・海外作品部門は『コール オブ デューティ ワールドウォーII』(PS4/Xbox One/PC)、ベストセールス賞は優秀賞にも選ばれた『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』が獲得。そして、これまでにない斬新かつ革新的で創造性豊かな作品をプロのクリエイター自らが選考、表彰するゲームデザイナーズ大賞には『Gorogoa』(Nintendo Switch/Xbox One/iOS/Android OS/PC)が輝いた。