エン・ジャパンは9月20日、「人生100年時代の働き方」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は8月1日 ~31日、同社運営の転職サイト「ミドルの転職」を利用する35歳以上のユーザーを対象にインターネットで行われ、612名から回答を得た。

「70歳まで働きたい」が最多

  • いつまで働くことを想定していますか?

    いつまで働くことを想定していますか?

調査ではまず、「『人生100年時代』を見越した上で、いつまで働くことを想定していますか?」と質問したところ、83%が「定年後も何らかの形で働き続けたい(起業・個人事業主含む)」と回答。何歳まで働きたいかを問うと、「~70歳まで」(38%)が最多となった。

  • 定年後、どのような働き方を想定していますか?

    定年後、どのような働き方を想定していますか?

「定年後も何らかの形で働き続けたい」と回答した人を対象に、具体的にどのような働き方を想定しているのかを聞くと、「起業・独立をする」(42%)や、「再雇用制度を利用し、現職企業で働き続ける」(41%)、「定年後に、別の会社へ再就職をする」(36%)が上位に並んだ。

年収別に見ると、年収1,000万円以上の人は「起業・独立をする」(46%)や「定年後に、別の会社へ再就職をする」(42%)が多かったのに対し、年収1,000万円未満の人の場合では、「再雇用制度を利用し、現職企業で働き続ける」(43%)が最多だった。

  • 定年後も働き続けるために必要なこと

    定年後も働き続けるために必要なこと

また、働き続けるために必要なことを尋ねたところ、「コネクション・人脈づくり」(70%)が最も多く、次いで「健康のために時間とお金と努力を投資」(55%)が挙がった。

最後に、定年後も働き続ける上で、ネックや不安に感じることを自由回答で答えてもらったところ、「管理職を長くやっていると実務能力が衰える。今後また働いていくとしたら、IT系など何らかのテクニカルスキルを伸ばすことが必要になると思う」(48歳男性/年収1000万円以上)、「再雇用などの制度はあるが、給与面が大幅ダウンになるのが実態。スキルがある場合でも、給与の維持がネックになると思う」(39歳女性/年収1000万円未満)など、スキルや収入面に対する不安の声が多く寄せられた。