JR西日本は20日、北陸新幹線におけるさらなる車内の安全確保に向けた取組みとして、車内の警戒警備を強化するとともに、防護装備の車内への搭載、医療用具の充実などを実施すると発表した。

  • 北陸新幹線W7系

北陸新幹線では9月1日以降、警備員が乗車する列車の本数を増やし、車内の警戒警備を強化。車内に防護装備も搭載する予定で、防護盾・耐刃(たいじん)手袋・耐刃ベスト・警戒杖(けいかいじょう)を準備でき次第、順次、車内に配備する。また、全乗務員が防犯スプレーおよびフラッシュライトを携行する。

医療用具の充実も図り、負傷した乗客などの手当てが迅速に行えるように、協力医師支援用具のパルスオキシメータ・汎用聴診器・手動血圧計・ペンライトなどの搭載数量を増やす。救急用品のガーゼ・絆創膏・包帯・三角巾・サージカルテープ等の内容量を増やすとともに、止血パッド・油紙・人工呼吸用マウスシートを追加で搭載する。これらの医療用具も準備でき次第、順次、車内に配備する。

その他、新幹線の乗務員が安全確保を最優先に行動できる力を身につけるため、防護装備の使用方をはじめとした教育を実施する。警察、警備会社などとも連携し、教育・訓練を実施する計画としている。