積水化学工業住宅カンパニーの調査研究機関である住環境研究所はこのほど、「共働き子育て世帯」の生活・意識に関する実態調査を実施した。その結果、夫婦での家事分担の割合や、子どもの留守番に関する心配ごと、理想の休日の過ごし方についての傾向がわかった。
共働きでも家事負担の差は大きい
今回の調査は、全国の共働きかつ子育て世帯の男女(25~39歳)2,486名を対象に、「共働き子育て世帯」の住まいでの困りごとや理想の住環境を探ることを目的として実施されたもの。
まず、「家事負担の状況」について見てみると、平日ではママは「2~4時間未満」(45.4%)が最多となっており、次いで「4時間以上」(38.3%)が多かった。
一方パパは「10分~2時間未満」(56.2%)が最多、次に「2~4時間未満」(19.5%)という結果で、ママとパパの家事負担の差が大きい状況が浮き彫りになった。
休日でも、ママが「4時間以上」(51.6%)、パパは「2~4時間未満」(38.1%)が最多で、平日、休日ともにママの負担が大きく、夫婦での家事分担が進んでいないことがわかった。
子どもの留守番中は災害が心配
平日「子ども達だけ」(小学生~大学生)で自宅で過ごす時間はどのくらいか(睡眠時間は除く)について聞いたところ、小学生の子どもでは約6割、中学生以上の子どもでは8割が1時間以内~3時間以上留守番させていると回答した。
子ども達だけでの留守番がある世帯で「心配に感じていること」については、小学生の子ども、中学生~大学生の子どもがいる世帯とも、「大地震や停電」(前者54%、後者62%)、「知らない人との接触」(前者53%、後者50%)、「戸締り」(前者52%、後者46%)が上位を占めた。
理想の休日、ママとパパのギャップは
「休日に何をして過ごしているか」については、ママとパパとも「外出して家族と過ごす」、「自宅で家族と過ごす」、「たまった家事をする」がトップ3となった。
また、「理想の休日」について聞いたところ、ママは「自宅で一人でゆっくりしたい」(42.8%)、「一切家事をせずくつろいで過ごしたい」(31.2%)、「外出して一人で過ごしたい」(20.2%)が上位に。
一方、パパは「自宅で家族とゆっくり過ごしたい」(44.7%)、「自宅で一人でゆっくりしたい」(35.0%)、「外出して家族と過ごしたい」(34.7%)の順となっており、ママとパパでは休日の過ごし方の理想に大きな違いが見られた。
日々の仕事と家事に追われるママは、パパに比べて「一人で」「一切家事をせず」過ごすことを望む傾向があることがわかった。