説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『iOS 12にアップデートしたいのですが、容量が不足気味です!?』という質問に答えます。
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日本時間の9月18日、ついにiOS 12がリリースされました。サポートされる端末はiPhone 5s以降、iOS 11のときと同じですから、現在iOS 11を利用中であれば必ずiOS 12にアップデートできることになります。
ただし、iOSのアップデートには一定以上の空き容量が必要です。Wi-Fi経由でアップデート(OTAアップデート)するときは1.5ギガバイト以上、パソコン(iTunes)を使う場合は1ギガ以上の空きがめやすとなります。逆にいうと、それ以上の空き容量がなければアップデートできません。
空き容量の確保は、不要なコンテンツ(写真や動画など)の削除が基本となりますが、いきなり削除せず『設定』→「一般」→「iPhoneストレージ」を実行し、空き容量がどれだけあるか、現在どのようなコンテンツで内蔵ストレージを消費しているかを把握しましょう。
アプリで数ギガを消費しているようであれば、サイズの大きいものをいくつか選んで削除(アンインストール)する方法がお勧めです。一度購入/ダウンロードしたアプリはApp Storeから何度でも無償ダウンロードできますから、iOSアップデート完了後に元へ戻せばいいのです。
ゲームなど手もとにデータを保存するタイプのアプリは、アンインストールするとデータを失ってしまうため避けるべきですが、クラウドに書類を保存するタイプのアプリはダメージがありません。特に「Numbers」や「Keynote」などのオフィスアプリはサイズが大きいため、1ギガの空きなどすぐに回復できます。
写真やビデオもストレージ消費の大きいコンテンツですが、削除対象を選ぶのには時間がかかります。不要なメールの削除やミュージックライブラリの整理についても同様に、サイズの大きいアプリが見当たらない場合の代替策と考えたほうがいいでしょう。なお、万一に備えアップデート前はiPhoneの内容をパソコンやクラウドへバックアップすることをお勧めします。