メディプラスはこのほど、「女性のライフスタイルやお金意識」に関する分析結果を明らかにした。これは3月7日~17日、20~69歳の男女14万人を対象にインターネット調査で実施した「ココロの体力測定2018」の結果をもとに分析したもの。

  • 世帯年収800万以上女性のお金の運用方法

    世帯年収800万以上女性のお金の運用方法

「ココロの体力測定2018」は、厚生労働省の「ストレスチェック制度の健康状態項目」をもとに独自加工して、点数化している。

今回は、世帯年収800万以上の女性1,800人を抽出し、厚生労働省のストレスチェック基準の「高ストレス(77点以上)」と「低ストレス(39点以下)」に分け、「お金の運用方法(増やすための方法)」の傾向をストレスレベル別に調べた。

お金の運用方法について聞くと、高ストレス者は「ギャンブル」が低ストレス者の6.4倍となった。そのほか、「ビットコイン」(1.6倍)や「宝くじ」(1.6倍)など、大きなリターンを求める傾向が見られることがわかった。一方、低ストレス者は、「株式投資」(1.4倍)「NISA」(1.4倍)などを中心に、ある程度、安定性が担保された商品を選んでいる。

お金・投資に対する考え方を尋ねたところ、高ストレス女性には「節税する会社を持っている」(2.1倍)、「FP(ファイナンシャルプランナー)に定期的に相談している」(1.7倍)、「お金に関する情報を頻繁にチェックする」(1.5倍)など、現状の収入を減らさない工夫をしていることがわかった。

また、「リターンが見えればお金を使う」(1.5倍)、「ノウハウなど他人への援助で自分も得すると思う」(1.3倍)と、損得にシビアな傾向も見られた。一方、低ストレス女性では「お金に余裕があれば、社会貢献に使いたい」(1.4倍)という回答が目立っている。

  • 世帯年収800万以上×高ストレス女性のお金・投資に対する考え方

    世帯年収800万以上×高ストレス女性のお金・投資に対する考え方

貯蓄額をストレスレベル別に見たところ、「貯蓄がほぼない」は高ストレス者が17.0%で、低ストレス者(8.5%)の約2倍だった。逆に「3,000万以上」では、低ストレス者が21.3%、高ストレス者が10.1%で、低ストレス者の方が多くなっている。

  • 世帯年収800万以上女性の貯蓄額

    世帯年収800万以上女性の貯蓄額

年齢層別の傾向をまとめると、低ストレス者は、40歳から徐々に世帯年収800万以上の割合が増え、50歳からさらに大きな割合になった、60歳以上では最も多い37.6%になっている。

一方、高ストレス者は、20~30代と若くして高年収を手にしている率が高かった。定年後60歳以降の年収800万以上は9.4%で、低ストレス者の割合(37.6%)と比較して1/4程度と低い。

  • 世帯年収800万以上の年齢層別割合

    世帯年収800万以上の年齢層別割合