JR西日本は14日、西日本豪雨(平成30年7月豪雨)で被害を受けた山陽本線などの運転再開見込みについて発表した。これまで10月中とされていた三原~白市間の運転再開予定日が9月30日に前倒しされ、山陽本線は月内に全線運転再開できる見込みとなった。
西日本豪雨で被害を受け、運転見合わせとなっている区間では、現在も広島県をはじめ沿線自治体や中国地方整備局・中国運輸局などの協力の下、早期復旧に向けて取り組んでいる。中でも山陽本線は関連する事業と連携し、運転再開時期の前倒しが図られることになった。9月30日に予定される三原~白市間の運転再開により、豪雨災害から3カ月弱で山陽本線は全線運転再開。これにともない、山陽本線のバス代行は終了となる。
岩徳線周防高森~櫛ケ浜間は9月22日に運転再開。呉線安芸川尻~広間は今回、運転再開予定日が10月14日と発表された。2019年1月中に運転再開見込みとされていた呉線三原~安芸川尻間のうち、安浦~安芸川尻間は復旧工事の進捗にともない、運転再開の見込み時期が11月中に繰り上げられている。なお、運転再開後も通常より列車本数を減らして運転する線区や、徐行運転のため通常より時間がかかる線区があるとのこと。
芸備線備後庄原~三次間、福塩線吉舎~塩町間では、10月4日から部分運転を開始する予定。福塩線の部分運転は10月18日以降、上下~塩町間に区間が拡大される。残る運転見合わせ区間のうち、芸備線備後落合~備後庄原間と芸備線府中~上下間は2019年1~3月中の運転再開を見込んでいる。芸備線狩留家~三次間は引き続き「豪雨による被害発生から運転再開まで少なくとも1年以上」とされた。
あわせてJR西日本は、「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の山陽本線を通るコースを再開することも発表した。9月30日に山陽本線が全線運転再開することを受け、10月3日出発分から「山陽・山陰周遊コース(2泊3日)」の運行を再開し、「山陽コース(下り)」「山陽コース(上り)」も順次再開。「山陽コース(上り)」では呉線の全線運転再開(2019年1月中の予定)に合わせ、呉線への乗入れを再開予定となっている。なお、運転再開後も徐行運転を行う区間があるため、行程が一部変更となる場合がある。