日本航空がハワイ線のサービス内容をアップグレードする。ビジネスクラスでは、個人の好きな時間に機内食の注文が可能。また、エコノミークラスの食事はミシュランで2つ星の有名シェフが手がける。このほかにもコナビールの提供や、提携ホテルにおけるアーリーチェックインサービスの開始など、8つの新サービスを順次スタートさせる方針だ。
日本航空では、ハワイ線において8つの新サービスを提供する。都内では13日、JALハワイ イメージキャラクターの長谷川潤さんが登壇してその魅力をアピールした
8つの"Your Style"とは?
日本航空では1954年にハワイ線を就航させて以来、サービスの拡張を続けてきた。時代の変遷とともに多様化するニーズに合わせ、今秋からは「Style yourself ~JAL HAWAII~」をコンセプトワードに設定、空港・機内・ハワイ滞在中における"自由で快適な過ごし方"を提案していく。
Your Style1
ビジネスクラスでは新サービス「JAL Luana Style(ルアナ・スタイル)」として、好きなタイミングで機内食を食べられるようにする。対象路線は「成田・関西・中部発のホノルル線・コナ線」で、提供時期は10月1日より。
Your Style2
プレミアムエコノミークラス、エコノミークラスにおける新機内食として「ミシュランガイド東京2018」に2つ星として紹介されているレストラン「L'Effervescence(レフェルヴェソンス)」のグランシェフである生江史伸氏が監修するメニューを提供する。対象路線は「成田発のホノルル線・コナ線」で、9月1日よりサービス開始済み。
なお、都内で行われた発表会に登壇したJALハワイ イメージキャラクターの長谷川潤さんは、この機内食について「旅の楽しみのひとつになりそうですね」とコメント。ビーフストロガノフを口にすると「お肉が柔らかくて、とても美味しい。もっと食べたい」と笑顔が弾けた。
Your Style3
ハワイを代表するクラフトビールであるコナビールを提供。対象路線は「成田発着のホノルル線・コナ線」で、提供時期は12月1日より。
Your Style4
提携ホテル「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」「ワイキキビーチ・マリオットリゾート&スパ」「プリンスワイキキ」など9カ所でアーリーチェックインサービスを開始する。提供時期は10月1日より。
長谷川さんは、このアーリーチェックインについて絶賛。「嬉しすぎますね。ハワイ到着が朝早いと、ホテルにチェックインできなくていつも困る。長旅で疲れていて休みたいけれど、荷物もたくさんあるし。ホテルなら、シャワーでスッキリすることもできるのでは」と話していた。
Your Style5
ハワイ特化型アプリ「HAWAIICO(ハワイコ)」では、ハワイ旅行をサポートする内容を充実させていく。ハワイのバーチャルアシスタント「マカナちゃん」と連携するサービスも12月より開始予定。
Your Style6
ホノルル空港に、JAL専用の自動手荷物チェックイン機を導入。これによりセルフサービスチェックインが可能となる。提供時期は2019年3月末より。サービス開始当初は12台を用意、搭乗クラスに関係なく利用できるとのこと。
Your Style7
ホノルル空港において、新しいラウンジ「Sakura Lounge Hale(ハレ)」をオープンした(8月18日よりサービス開始済み)。ビーフカレーをはじめとした様々な食事、飲み物を用意している。従来のサクララウンジ本館も2019年3月末に向けてリニューアルする。
Your Style8
JALとハワイアン航空で、マイレージの提携を開始する。提供時期は10月1日搭乗分より。
今回の取り組みについて、日本航空の大貫哲也氏は「お客様のライフスタイルに合わせて、豊かで快適にお過ごしいただけるサービスになった。成田-コナ線は、路線の開設から1周年。このタイミングで新しいサービスを発表することで、より一層ハワイ島およびコナ線を盛り上げていく」と意気込む。
また、ゲストとして招かれたハワイ州観光局のエリック高畑氏は、現在のハワイ島の状況について「火山でご迷惑をおかけしたが、噴火も止まった。貿易風で空気も綺麗になっているので、安心して観光いただける」と説明。「ハワイじゃないと体験できないことがたくさんある。是非、現地まで来て確かめて欲しい」とハワイ観光をアピールしていた。
発表会後、大貫氏は記者団の囲み取材に応じた。JAL Luana Styleを導入した狙いについて、同氏は「夜のフライトになると、お腹を空かせたまま搭乗されるビジネスクラスのお客様は少ない。そうした状況も鑑みた。例えばいま、フライト後の1食目にはしっかりとしたディナーを、ハワイ到着前の2食目にはサンドイッチをご用意している。これを逆にして頂いても構わない」と解説する。なおCAの負担が増えることも予想されるが、増員などは行わない考え。「JALには臨機応変にサービスに対応できる客室乗務員がいる。新しいサービスを提供できる素地が整ってきた」と説明していた。