新世界で、一歩一歩。「産後1ヵ月の話 ~新しい自分を知る~」

産後はどうなっているんだろう。

出産までは、出産当日がいつ訪れるのか、無事に産まれてきてくれるのか。それが一番気がかりな妊婦さんも多いと思います。

産まれた後のこと。

必要そうなものを買い揃え終わると、次に気になったのは、万全ではない身体を安静にするには、「家族の協力が不可欠」だということでした。

“1ヵ月はできるだけ寝て、赤ちゃんのお世話以外はしないほうがいい”何人もの先輩ママからそう言われて、夫と私の母に、協力を求めようと思いました。

以前から私は、自分でできることはしたいタイプだったので、大人になってからは、母に対してなかなか素直になれず……ちゃんとできる、しっかりした娘だと思われたくて、意地を張っていたところがありました。

2週間も、母と毎日一緒に過ごせるんだろうか?喧嘩してしまうかな……と不安もありましたが、やってみないと分からないし、案ずるより産むが易し、だ!と思うことにしていました。

そして、わが子(りっくん)が産まれ、一緒に退院したのは12月25日のクリスマス。

夫はそこから数日有休をつかってくれて、その後は年末年始のお休みになったので、丸々2週間、一緒に過ごせ、料理や家事をしてくれました。

その後、母が山梨から2週間来てくれて、高校生以来の一緒に過ごす日々が始まりました。蓋を開けてみると、とにかく、「いてもらえて本当に感謝」。その一言に尽きます。自分の身体が万全でないので、いろいろ言っている場合ではありません(笑)。

授乳がうまく軌道に乗らず悩んだときに、母に聞いてみたり、沐浴のときに、不安そうだからガーゼを握らせたら、落ち着いてできたわよ、とか。私にとって初めてづくしの育児を、側で一緒になって考えながら、サポートしてくれました。