説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『使わなくなったiPhone、いい活用法は?』という質問に答えます。
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機種変更のとき、これまで使ってきたiPhoneを下取りに出さないという選択肢もあります。オークションなどで自力で売却したほうが高値で売れるという人もいることでしょうが、これまでと異なる使いかたを考えている人もいるはずです。2年、3年前に発売されたiPhoneといえどひと昔前のパソコン並に高性能ですから、iOSがサポートされるかぎり安定して使い続けることは可能です。
ひとつは、格安SIMを導入しサブ機として運用する方法が挙げられます。iPhone 6s以降のモデルはかんたんにSIMロック解除できますから、音声通話対応のSIMを選びプライベートな音声通話用にするもよし、データ通信専用のSIMを選び株取引や音楽ストリーミングなど特定用途に絞るもよし、メインのiPhoneと機能的に切り分けることは容易です。
とはいえ、iPhoneが2台ともなるとバッテリーの管理が煩雑になります。モバイルバッテリーを常備しているのならばともかく、そうでなければバッテリー切れの危険に晒される確率は2倍になります。
そこで提案したいのが"自宅専用IoT型"活用法です。屋外へ持ち出さなければSIMカードは不要ですから、月々のランニングコストは発生しません。バッテリーの心配も不要になります。iPhone 6/7 Plusなど、画面の大きいモデルは自宅向きですよね。Wi-Fiを利用すれば、DLNA/DTCP-IPに対応したアプリを導入してテレビやビデオレコーダの子機として使ったり、学習教材アプリ専用端末として子どもに使わせたりも無理なくできます。
問題は下取り価格との兼ね合いですが、世界中で人気が高いiPhoneはそうかんたんに値崩れしません。しばらくサブ機として使ってみて不要と判断したら、そのとき売却すればいいのです。下取りに出したiPhoneと同じモデルの中古品を高い値段で買い直すほどばかばかしいこともありませんから、iPhoneを生かす余地が少しでもありそうならば、慌てて売らずしばらく手もとに置いてみては?