日本テレビは11日、東京・汐留の同局で10月改編説明会を行い、課題である連続ドラマの“盤石化”に向けて、新ドラマの見どころを紹介した。
同局のゴールデン・プライム帯の連ドラ枠は3つあるが、昨年10月期の綾瀬はるか主演『奥様は、取り扱い注意』(全話平均12.7%)以来、全話平均を2ケタに乗せた作品がない状況。今クールも、直近9月9日放送分までの平均は、『高嶺の花』(毎週水曜22:00~)が9.3%(9話平均)、『サバイバル・ウェディング』(毎週土曜22:00~)が9.0%(8話平均)、『ゼロ 一獲千金ゲーム』(毎週日曜22:30~)が6.6%(9話平均)と、2ケタに届いていない(視聴率の数字は、ビデオリサーチ調べ・関東地区)。
視聴率3冠を走る同局だが、平日帯番組とともに課題となっており、岡部智洋編成局担当局次長兼編成部長は「満足できる結果を出しているわけではありませんので、この10月期をもってブランディングを高めていくことをしていきたい」と説明。「企画強化」「話題性のあるキャスティング」「多面的コンテンツ展開」を主なテーマにしたラインナップをそろえたとした。
水曜22時は、新垣結衣と松田龍平のW主演となる『獣になれない私たち』(10月10日スタート)。仕事と恋に悩む深海晶(新垣)と、世渡り上手な毒舌男・根元恒星(松田)が繰り広げるラブストーリーで、松本京子プロデューサーは「心にままならないものを抱える2人が偶然クラフトビールバーで出会い、どのように人間関係が動いていくのか。その心の壁や突破できないものがどう変わっていくのかということを描くリアルなラブストーリーを目指しています」と意欲を示した。
土曜22時は、Sexy Zone・中島健人主演の『ドロ刑 -警視庁捜査三課-』(10月13日スタート)。新米刑事・斑目勉(中島)が、伝説の大泥棒・煙鴉(遠藤憲一)と禁断のコンビを組んで、さまざまな難事件に挑むもので、能勢荘志プロデューサーは「裏切りあり、知恵比べあり、騙し合いありのクライム・エンタテインメントとして、広い層に見ていただけると思って作っています」と見どころを語る。
そして、日曜22時半は、賀来賢人主演の『今日から俺は!!』(10月14日スタート)。80年代に連載された西森博之氏の青春不良コメディー漫画を、福田雄一氏の脚本・監督で映像化するもので、高明希プロデューサーは「『ごくせん』のように悪党をやっつける勧善懲悪で、見ている人たちに爽快な思いを持たせるように作っています」と狙いを述べた。