多摩都市モノレールは10日、開業20周年を迎えることを契機とし、新たなブランドスローガンを定めるとともに、サービスのさらなる向上や開業20周年記念事業の実施、地域との一層の連携に取り組むと発表した。「沿線に住みたい」「モノレールを使いたい」と思えるようなモノレールのブランドづくりを進めるとともに、沿線地域のさらなる活性化に貢献していく。
新たなブランドスローガンは「さ、いこう! な 見晴らしを。」とした。多摩モノレールの自慢が高い所から望む最高の見晴しであることや、景色だけでなく、これから毎日の暮らしの中にも「さらに見晴らしのいい気持ち」を届けることができる企業をめざしていきたいとの思いが込められている。
サービス向上の推進では、開業以来となる初の本格的なダイヤ改正と乗換駅の大規模改修を実施。ダイヤ改正は2019年3月を予定し、要望の多かった始発列車の繰上げと最終列車の繰下げ、通勤・通学時間帯の混雑緩和・遅延防止などに対応する内容となる。乗換駅の改修は、11月末の完了が予定されている立川南駅を皮切りに、とくに利用客の多い乗換駅5駅(玉川上水駅・立川北駅・立川南駅・高幡不動駅・多摩センター駅)の大規模改修を段階的に進め、快適な移動空間を創出する。
開業20周年記念事業では、沿線の主要スポットや特徴を一筆書きのイメージで円形に表現した「開業20周年記念ロゴマーク」を定めたほか、2018年11月27日から2019年4月30日までの期間に開業20周年記念特別ラッピング列車を運行。初日にはこどもたちを乗せた列車のイベントを予定している。
また、毎回好評となっている人気企画「ワイン列車」の20周年記念企画として、12月に初のプレミアム版である「ワイン列車 2018 Premium」を運行する。現在募集中の「第5回五行歌作品募集 ~モノレールからことばの贈りもの~」および「第3回多摩モノレール地域の魅力フォトで自慢し隊」についても、新たに「開業20周年記念特別賞」を追加。2018年11月27日から2020年1月10日まで開業20周年記念特別期間とし、今後もさまざまな企画を順次発表していく。
地域連携事業の推進としては、沿線地域の活性化に向けて企業・団体等が実施するイベントへのさらなる参画など積極的に関与・協力することで、一体となって沿線地域の活性化に貢献していくとのこと。