ディスカヴァー・トゥエンティワンはこのほど、『話し方で損する人 得する人』(税込1,512円)を発売した。著者の五百田達成(いおたたつなり)氏は、心理カウンセラーで、作家としてもコミュニケーションに関する著書を多数刊行している。

本書では、言い方ひとつで相手に与える印象が180度変わる「言葉づかい」について、豊富な実例とともにわかりやすく紹介している。「『会話が途切れると何か話さなきゃと焦る』『もっと飲み会などに誘われたい』『家庭での会話が少なくなってきた』などの自覚がある人へ、特におすすめしたい」と同社。本書の一部を以下に紹介しよう。

■コミュニケーションの良し悪しは受け手次第
話し方は、「伝わり方がすべて」です。
話し方の良し悪しとは、自分がどんなつもりで言ったかではなく、「相手がどう思うか」ですべて決まってしまうのです。

本人に悪気はないのに、話し方のせいで嫌われていたり、ちょっと距離を置かれている人、身の回りにもいませんか?
たとえば、会話しているとすぐ相手の話題を取って自分が話し始めてしまうAさん。 せっかく話し始めたのに、聞いてもらえないどころか話題をとられてしまうと、Aさんへの好感度はだだ下がりです。
一方、話をきちんと最後まで聞くBさん。それだけで、不思議と「あの人とは話があう」「話しやすい」ひいては「あの人はおもしろい」とまで思われるのです。

■なぜか嫌われる「悪印象トップ5」はこれだ!
1位 「毒舌」を売りにして人の悪口ばかり言う
2位 わずかな情報で勝手に決めつける
3位 飲食店のスタッフに横柄な物言いをする
4位 飲み会で内輪だけで盛り上がる話をする
5位 思わせぶりにかまってほしがる
(※本書の刊行に合わせ、20代~60代の働く男女にアンケート調査を実施。) その結果、悪印象1位は「『毒舌』を売りにして人の悪口ばかり言う」が、82%の支持を集めて1位となりました。
芸人やテレビのコメンテーターなど、「毒舌」をエンタメに昇華できている人はごく一握り。素人が真似しても、聞かされる方はうんざりするだけです。 それよりも、「相手の話を聞く」「ほめる」「ポジティブなことを言う」方が、ずっと「得」することでしょう。

■ちょっとした言い換えで得する! 厳選フレーズ

ついつい言ってしまいがちなフレーズ

損「〇〇してもらうことって可能ですか?」
得「〇〇してもらえますか?」
最近よく見かける「可能ですか?」は、丁寧な表現のように見えて、ズルさを感じさせる表現。ここは素直に「お願い」する方が得。