南海電気鉄道は台風21号の影響で運転見合わせとなった空港線について、9月8日始発から泉佐野~りんくうタウン間で運転再開すると発表した。あわせて駅舎火災で営業を休止していた南海本線尾崎駅を9月11日から臨時の出入口で営業再開することも発表した。
空港線は関西空港連絡橋の橋桁にタンカーが衝突した影響で運転見合わせとなり、難波~関西空港間の特急「ラピート」も運休となっている。りんくうタウン~関西空港間は空港連絡橋の復旧に時間を要すると見込まれることから、当分の間、運転を見合わせる予定。残る泉佐野~りんくうタウン間は指令所設備の復旧のめどが立ったため、9月8日始発から運転を再開することになった。これにともない、関西国際空港へのシャトルバスは9月8日以降、南海本線泉佐野駅・JR日根野駅発着からりんくうタウン駅発着に変更される。
南海本線尾崎駅は火災発生のため駅舎を使用できない状態となり、全列車通過となっていたが、スロープの設置により、9月11日から臨時の出入口にて営業を再開する。スロープは難波方面ホーム・和歌山市方面ホームにそれぞれ設置され、各ホームに仮設トイレ(男女1つずつ)も。跨線橋が通行不可のため、駅構内でホーム間の移動はできない。線路を挟んで反対側のホームへ行くには駅北側・南側の踏切を渡る必要がある。駅務機器の設置や乗車券類の取扱い等については「決定次第、お知らせいたします」とのこと。
南海電鉄では、高野線高野下~高野山間(ケーブルカーも含む)も台風21号の影響で「倒木が多数発生し、電線路も多数損傷している」ことから当分の間、運転見合わせに。橋本~高野山間でノンストップのバス代行輸送(所要時間は平常時約1時間30分、混雑時約2時間30分~3時間)、高野下~極楽橋間でタクシー代行輸送を実施している。