チューリッヒ保険会社は9月7日、「あおり運転」の実態調査の結果を発表した。調査期間は2018年5月22~23日、調査対象は1週間に1回以上運転している全国のドライバー、有効回答は2,230人。
あおり運転の厳罰化、5割弱が「知らない」
あおり運転に対する厳正な対処について知っているか尋ねたところ、「知っている」人は51.2%にとどまり、「知らない」人は半数近い48.8%を占めた。
あおり運転された経験はあるかとの問いには、70.4%が「ある」と回答。具体的には、「車体を接近させて、もっと速く走るように挑発された」(78.5%)、「車体を接近させて、幅寄せされた」(21.0%)といった「車体を接近」させる行為が多かった。
あおり運転された時に運転していた車は、「軽自動車」(28.8%)、「コンパクトカー/ハッチバック」(22.8%)が上位に入り、サイズの小さい車があおり運転を受けやすい傾向がみられた。車体の色は、「ホワイト」(26.3%)、「シルバー」(25.8%)など白系の車が半数以上を占めた。一方、あおった側の車は、「セダン」(33.5%)、「バン/トラック」(18.3%)など大きめの車が多く、色は「ブラック」(27.8%)、ホワイト(23.8%)が目立った。
あおり運転されたきっかけトップ5は、1位「車線変更をした」(17.7%)、2位「追い越し車線を走り続けた」(15.3%)、3位「法定速度を守って走っていた」(14.5%)、4位「スピードが遅かった」(12.1%)、5位「追い越しをした」(11.3%)となった。
あおり運転された時の対処法を聞くと、「道を譲った」が57.0%と最も多く、次いで「何もしなかった」が16.6%、「路肩に停車した」が10.0%との順に。一方、実際に「警察に通報した」人はわずか1.8%だった。