バルミューダの新製品発表会が開催されるという知らせが届くと、家電ライターの間でさまざまなウワサが広がりました。ロボット掃除機、コーヒーメーカーなどの予測を裏切り、バルミューダが発表したのは……デスクライト。一体なぜ?
9月6日、都内で開かれた新製品発表会で、バルミューダの寺尾玄社長は「BALMUDA The Light」開発の背景を次のように語りました。
「息子と一緒にイラストなどを描いていると、だんだん子どもが夢中に、前かがみになっていくことに気が付きました。姿勢を正すようにいっても、すぐに前かがみになってしまいます。
実は、子どもは大人より視野が狭いので、自然と前かがみになってしまうんです。そこで、子どもが前かがみになることを前提に、子どもにとって最適な光をつくろうと思いました」(寺尾氏)。
子どもの手元は暗くなりやすい
BALMUDA The Lightの特徴を見ていきましょう。一般的なデスクライトの場合、頭上に光源があります。そのため、デスクで書き物をするとき、自分の頭や手の影が紙の上に落ちます。すると手元が暗くなり、視認性が悪くなりますよね。子どもは大人に比べて視野が狭いため、前傾姿勢になりがちです。そうなると、ますます手元が影で暗くなります。
では、影が出ないように、前から光をあてるとどうでしょうか。
手元を明るくしつつ、前傾になっても手元が暗くならず、さらにまぶしくない。それを実現するのが、バルミューダが考えたデスクライト(BALMUDA The Light)の光のあてかたです。