Amazon.co.jpは5日、Amazon Alexaのコミュニケーション機能を国内向けに提供開始した。音声アシスタント「Amazon Alexa」を介して、スマートフォンにインストールしたAlexaアプリ間や、スマートスピーカー「Amazon Echo」シリーズ同士で、無料の音声・ビデオ通話サービスを楽しめる。
コミュニケーション機能はすでに米国では提供されているが、今回日本でも提供が開始された。ディスプレイ搭載のスマートスピーカー「Amazon Echo Spot」では、上部に備えたフロントカメラを利用し、音声操作でビデオ通話やメッセージの送受信ができるようになる。
例えば、離れて暮らす父親がEcho Spotを持っていた場合、「Alexa、お父さんに連絡して」と手元のEcho Spotに話しかけることでビデオ通話を始められる。このビデオ通話機能は2台のEcho Spot同士、もしくはEcho SpotとAlexaアプリ間で利用できる。
メッセージ機能では、2台のEchoシリーズ同士、もしくはEchoシリーズとAlexaアプリ間で、音声メッセージの送受信が行える。例えば、家に帰る前にスマートフォンのAlexaアプリから「Alexa、お母さんにメッセージを送って」と話しかけると、母親が自宅のEchoシリーズで音声メッセージを受け取れる。
また、呼びかけ機能も提供された。これは、Alexaアプリを経由して、外出先から自宅に置いたEchoシリーズを起動させ、ハンズフリーで通話したり、自宅の様子を確認したりできる機能。通常のEchoシリーズに呼びかけると、その端末の検出範囲内の音声を聞くことができ、その場にいる人とハンズフリー通話が可能。カメラを搭載するEcho Spotの場合は、遠隔でカメラを起動させ、自宅の様子を画像でも確認できる。
呼びかけ機能はデフォルトでオフになっており、利用には同機能を設定でオンにする必要がある。
Alexaを介した音声通話、メッセージ送受信、呼びかけ機能は、Echo Spot、Echo Dot、Echo、Echo Plusを含むすべてのEchoシリーズで利用可能。ビデオ通話が利用できるEchoシリーズは、9月5日時点ではディスプレイ搭載のEcho Spotのみとなる。