10月13日公開の映画『日日是好日』のプレミアム試写会が4日、東京・元赤坂の明治記念館で行われ、試写会前の舞台あいさつに黒木華、鶴田真由、鶴見辰吾、大森立嗣監督、原作の森下典子が登壇。また、同試写会には高円宮妃久子さまがご出席された。
人気エッセイストの森下典子が茶道教室に通う日々を綴ったロングセラーエッセイ『日日是好日「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』を、『まほろ駅前多田便利軒』(2011年公開)や『セトウツミ』(2017年公開)などの大森立嗣監督が映像化した本作。茶道を通してひとりの女性の成長する姿を描く。
本作の公開を記念し、高円宮妃久子さまをはじめとする各界著名人を招いた試写会を実施。試写会前には舞台あいさつが行われ、母のすすめでお茶を習うことになった主人公の典子を演じた黒木華は「お茶の奥深さや日本の四季の美しさを感じられる作品だと思います」と感想を。黒木が演じる典子の先輩・雪野役の鶴田は「森下先生のエッセイを映像にするのは難しいと思ったら、大森監督が素晴らしい映像に仕上げてくださいました。自然を愛でるという心の中に本当のおもてなしに通じる何かがあるのではと思っています。おもてなしという言葉がよく使われるようになりましたが、その本質を感じていただけたらと思います」とアピールした。
黒木や鶴田らが演じた生徒の先生を、樹木希林が演じている。娘婿の本木雅弘が、先日「一時危篤だった」と明かしたように、体調不良のため樹木は欠席したが、会場に届いた直筆のメッセージを黒木が代読。樹木について黒木は「本当にかっこいい方で、毎日朝が早くても現場へ自動車を運転して来るんです。『何でそんなにかっこいいのですか?』と聞いたら、『そうなのよ、自分の回りにかっこいいものしか置かないようにしているの』と仰ってました。だから旅行に行く時もすごく荷物が少ないみたいで、シンプルな生活をしていることがかっこよさにつながっていると思いましたね」と羨望の眼差し。鶴田も「人間そのものが素敵な方だと、いつもお会いすると思うんです。それが画面に出ていて役に重みが増しますよ。役者は人間力を磨かなければいけない、それにはブレてはいけないということを、樹木さんから勉強させてもらっています」と共演する度に樹木から刺激を受けている様子だった。映画『日々是好日』は、10月13日より全国公開。