JR西日本は3日、山陽新幹線におけるさらなる車内の安全確保の取組みとして、「車内の警戒警備を強化」に加え、「防護装備の車内への搭載」や「医療用具の充実」を実施すると発表した。
車内の警戒警備については、9月1日から山陽新幹線において警備員が乗車する列車の本数を増やした。防護装備は防護盾・耐刃(たいじん)手袋・耐刃ベスト・刺又(さすまた)を準備ができ次第、順次配備するほか、全乗務員が防犯スプレーを携行する。
医療用具の充実も図り、負傷した乗客などの手当てを迅速に行えるように、協力医師支援用具の搭載数量を増やすとともに、救急用品の内容物を追加して搭載数量も増やし、準備ができ次第、順次配備する。協力医師支援用具としては、パルスオキシメータ・汎用聴診器・手動血圧計・ペンライトが用意され、救急用品としては既存の内容物である絆創膏・サージカルテープ・包帯・三角巾・ガーゼなどに加え、止血パッド・ゴム手袋・油紙・消毒液を追加する。
乗務員などへの教育も実施する。9月3日に博多総合車両所岡山支所で「お客様の安全を確保する訓練」を実施しており、引き続き新幹線の乗務員が安全確保を最優先に行動できる力を身に付けるため、警察・消防・警備会社・グループ会社とも連携しつつ、教育・訓練を実施するとしている。