フジテレビの10月改編説明会が3日、東京・台場の同局で行われ、担当者が今クールでの同局制作連ドラ好調の分析を説明した。
齋藤翼編成部長は、前クールでの月9『コンフィデンスマンJP』、木10『モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐―』について、「メディアの方々から高い評価があったことは、制作陣を鼓舞するのみならず、フジテレビが面白いドラマを作っているんだということを、視聴者の方々にあらためて認識してもらう上で、非常に重要な役割を果たしたと思っております」と話し、今クールの月9『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』、木10『グッド・ドクター』が、ここまでの全話平均視聴率(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を2ケタの乗せて推移している要因を分析した。
ドラマ制作を担当する鈴木吉弘第一制作室長も「4月以降は企画本位でやってきました。『コンフィデンスマンJP』『モンテ・クリスト伯』は、視聴率というところではそこまで行かなかったんですが、こういうことをフジテレビが始めたんだということが、視聴者の方々に届き、それが7月の『絶対零度』『グッド・ドクター』が視聴率的にも上り調子に入ってきたことにつながってきてると思います」とした。
その流れを受け、次の10月クールは、月9が織田裕二主演の『SUITS/スーツ』(10月8日スタート)、木10が佐々木蔵之介主演の『黄昏流星群』(10月11日スタート)という「さらに大型企画を用意しております」(鈴木氏)。
『SUITS/スーツ』は米ドラマが原作だが、7年前から日本版の制作を構想していたといい、鈴木氏は「なかなか大変な契約の交渉もありましたが、粘り強く後藤(博幸プロデューサー)もやり続けまして、この10月に成立することになりました」と経緯を説明。
一方、『黄昏流星群』については、「弘兼憲史さんの原作は男性寄りで構成されていますが、今回は女性の目線も大切にしようと思って、脚本を浅野妙子さんにお願いして、蔵之介さんの奥さんを演じる中山美穂さんの妻物語も、原作以上に充実させています」と見どころを語っている。