実家片づけ整理協会はこのほど、マガジンハウスより『実家の片づけ~親が元気なうちにしておくこと~』(税込900円、Kindle版税込720円)を出版した。
同書によると、親が元気なうちの「片づけ」は、やがて来る相続をスムーズに行うことに直結するという。相続準備の第一歩であるだけでなく、実家の防災や親の健康寿命を延ばすこと(=介護期間を減らすこと)、認知症対策にもつながるので、親子ともウィン-ウィンになるとのこと。
しかし、トラブルのない相続のためとはいえ、実家の資産状況を知りたいからと、たまの帰省で親にいきなり相続話題を持ち出すと、微妙な空気になることも少なくないという。
同書では、実家片づけアドバイザー・渡部亜矢氏が、ベストセラー『老人の取扱説明書』の著者である平松類医師とともに、高齢者(親)へのアプローチを提案。親を不機嫌にさせず、片づけや相続準備のスイッチを押す言葉などを紹介している。
また、実際に片づけを開始したときにぶつかる「他人を嫌がる親の家に業者を入れるには」「人形、古い手紙、服…、手放し方あれこれ」などの問題解決法も紹介。男親は趣味の物を溜め込み、女親はもったいないと物を溜め込むが、これに対して「捨てて」はNGであるとのこと。親を泣かせない言い方についても解説した。
片づけ方のビフォーアフターの写真で、問題点や整理のコツ、親との関係を保ちつつ片づける方法がわかる現地ルポも掲載。東京・静岡・宮崎で実施した5件のリアルな片づけ事情や、実家のペット問題、お役立ち寄付リスト、家族信託、実家の空き家問題などについても取り上げている。
そのほか、平松類医師と渡部亜矢氏の対談や、実際に実家を片づけたタレントの狩野英孝さん、まちゃまちゃさんのインタビュー、三井恒雄さんの不用品お宝鑑定なども掲載した。