モトローラが「motorola one」と「motorola one power」を発表した。モトローラとしては初となる、Android One準拠の低価格帯スマートフォンだ。なお、後者はインドでのみの発売となる。ドイツ・ベルリン開催のIFA2018、モトローラを擁するレノボのブースには、この新端末が展示され、実際に手に取って使い勝手を確かめることができた。
また、すでに発表済みの5G対応Moto Modsを装着できるmoto Z3も、モトローラの歴史における最新スマホとして、ショーケースの中ながら眺めることができた。同社としては、通信機器の変遷の節目となる記念すべき製品になるわけだ。
米国の大手通信事業者ベライゾンが米国向けに独占的に提供し、ベライゾンの5Gネットワークにつながる最初の5Gスマホになる。moto Z3の背中に合体させる、いわば5Gモデムだ。バッテリも内蔵することで、新通信規格サービスインの初期にありがちな大サイズ化や消費電力増による重量増などをうまく回避できる。このソリューションは、さまざまな機能を後付けでアタッチできるMoto Modsならではのものといえる。
既存スマートフォンにモデムをUSB接続するという単純なものだが、この仕組みを使えば、来年から再来年にかけて各国でさまざまなかたちでサービスインする5Gサービスにも容易に対応できる。それぞれの国で使われる周波数などにあわせて、スマートフォンをいくつも作るのはたいへんだが、個別にモデムを用意すればいいわけだ。
このことは、モトローラにとっても大きなビジネスチャンスになるだろう。東京オリンピックに向けてサービスインが予定されている、日本の5Gサービスに対応したMoto Modsの登場も期待したいところだ。水面下では、いろんな動きが始まっているにちがいない。