米Googleは8月29日(現地時間)、ウェアラブル向けOS「Wear OS by Google」のアップデートを発表した。バージョン2.0で取り入れたスワイプを活用したUIをさらに洗練して操作性を改善、またGoogle Assistantの強化や、先週に発表したGoogle Fitのアップデートにも対応した。アップデートは対応機種に、9月にロールアウトする予定だ。
Wear OSは、バージョン2.0 (当時のプラットフォーム名はAndroid Wear)でナビゲーションを簡素化し、スワイプを使ってよく利用する機能や情報、アプリにアクセスできるようにした。しかし、同じ時期に行われた機能強化まで含めたデザインになっていなかったため、例えば、通知が届くとそれまで左右のスワイプだったウォッチフェイスの変更が長押しになるなど、ユーザーを悩ませる点もあった。新デザインは、そうした問題を解消し、新機能を含めてシンプルかつ機能的に操作できるようにする。
- 上スワイプ:通知のストリームの確認。すぐに返信が必要なメッセージをタップして、ストリーム上からスマート返信を利用できる
- 下スワイプ:Google PayやFind my phoneといった頻繁に使う機能へのアクセス
- 右スワイプ:Google Assistantの情報フィード
- 左スワイプ:Google Fitのリングやワークアウト機能にアクセス
ウォッチフェイスの変更は、画面の長押し。また、メインボタンを押してアプリリスト、長押しでGoogle Assistantを呼び出せる。
この夏にGoogleは、プロアクティブなアシスタント情報をユーザーに提供するGoogle Assistantの強化を行ったが、アップデート後のWear OSでは、例えば空港に向かう時に右スワイプするだけで、Google Assistantがフライト情報や目的地の天気を表示し、必要なら「傘の用意」を提案する。そうしたスマート機能を簡単に利用できる。
Google Fitは最新のアップデートで、ユーザーが前向きに健康管理に取り組めるように、「通常の運動 (分)」(Move Minutes)と「強めの運動 (ポイント)」(Heart Points)という2つの新たな指標を採用した。新しいWear OSでは、Google Fitの目標達成までの進捗を示したリングやワークアウト機能に、左スワイプで簡単にアクセスできるので、こまめなステータス確認が「あと10分散歩しよう」というようなユーザーのモチベーションにつながる。