Lenovoは、8月30日(現地時間)にドイツで発表会を開催し、ThinkPadシリーズのハイエンドモデルとなる15.6型4Kタッチ液晶搭載ノートPC「ThinkPad X1 Extreme」を発表した。2018年9月から販売を予定しており、米国での価格は1,859ドル(約207,000円)から。

  • ThinkPad X1 Extreme

14型「ThinkPad X1」の大画面・高性能モデル

14型だったThinkPad X1シリーズの、薄型軽量で優れた性能を備えるというコンセプトを受け継ぎつつ、15.6型液晶や第8世代Core i7やディスクリートGPUを搭載することで、プロの映像クリエイターやゲーマーが要求する優れた性能を発揮するという。

ディスプレイには、15.6型の大型液晶を採用。表示解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)または4K(3,840×2,160ドット)を選択できる。このうち4K液晶では、タッチ操作や、オプションのLenovo Pen Proを利用したペン入力にも対応。加えて、10bitカラー対応、Adobe RGBカバー率100%の広色域表示にも対応するとともに、DolbyのHDR技術「Dolby Vision」もサポートしており、映像クリエイターでも納得の表示品質を備えるとしている。

  • 高解像度を活かし、複数のウィンドウを表示できる

CPUは、第8世代Core i7またはCore i9を搭載でき、ディスクリートGPUとしてGeForce GTX 1050Ti Max-Qを搭載。これら高性能CPUやGPUを安定して動作させるため、デュアルファン仕様の強力な冷却システムも採用しており、常に最高の性能が発揮されるという。

  • デュアルファンの排熱イメージ

ボイスアシスタントにCortanaとAlexa

また、ボイスアシスタントとしてCortanaに加えてAmazon Alexaにも対応。ディスプレイ上部には360度マイクを搭載することで、どの方向からでも快適にボイスアシスタントを利用できる。

業務用途への対応も申し分なく、CPUはvPro対応となり、生体認証機能として指紋認証センサーや顔認証対応の赤外線カメラを搭載できる。Webカメラ搭載時は、カメラをシャッターで物理的に遮断できるThinkShutterカメラとなる。また、オプションでスマートカードリーダーの搭載も可能で、セキュリティ管理の厳しい業務にも柔軟に対応可能だ。

  • 天板は180度開く

メモリはDDR4-2666を最大64GBまで、内蔵ストレージはM.2 SSDを2基、容量最大2TBまで搭載可能。SSDを2基搭載した場合には、RAID 0またはRAID 1構成での利用も可能。無線機能は、IEEE802.11acおよびBluetooth 5.0を搭載。外部端子には、Thunderbolt 3を2ポート、USB 3.1 Gen1を2ポート、HDMI、SDカードスロット、オーディオジャックなどを用意する。バッテリ容量は80Whで、最大15時間の駆動が可能。また、60分で容量の80%を充電できる急速充電機能もサポートしている。

ボディはThinkPad X1同様にカーボン素材を採用し、軽さと強度を両立。サイズは361.8×245.7×18.4mmで、重さはフルHD液晶搭載時で1.7kg、4Kタッチ液晶搭載時で1.8kgとなる。