Acerは、8月29日(現地時間)にドイツ・ベルリンで記者会見を開催し、Acerのゲーミングブランド「Predator」シリーズの新製品を発表した。
Predator X
Predatorシリーズの新製品としてまず最初に紹介されたのが、デスクトップ型の新モデル「Predator X」だ。PredatorシリーズのゲーミングPCとして初となる、デュアルXeon仕様となっている点が最大の特徴。マザーボードには、ECC対応のDIMMソケットが最大12本用意されるという。発表された情報は以上で、搭載するXeonの型番や、どういったビデオカードが搭載されるのか、発売時期や価格などの情報は明らかにされなかった。
Xeonをデュアルで搭載する点や、ECCメモリーモジュールを利用するという点から、エンスージアストゲーマー向けのゲーミングPCとしてだけでなく、プロのクリエイターが利用するハイエンドワークステーションとしての用途も想定していると考えられる。少なくとも、超モンスターマシンとして登場することだけは間違いなさそうだ。
Predator Triton 900
続いては、ハイエンドゲーミングノート「Predator Triton 900」だ。ディスプレイが側面中央から回転する「CNC-machined Hinge」ヒンジを利用することで、クラムシェルモードやゲームプレーモードなど、利用スタイルに合わせた形状で利用できる点が特徴。
ディスプレイは4K(3,840×2,160ドット)表示で、NVIDIAのディスプレイ同期技術「G-Sync」をサポート。また、空冷ファンに第4世代となるAeroBlade 3D Fanを2基採用。このファンは、一般的なブレードのファンと比べて風量が29%多く、優れた冷却性能と静音性が特徴とのこと。
Predator Triton 900についても、発表された情報はこれだけで、搭載CPUやGPUなど詳しいスペックや、発売時期、価格などは一切不明。とはいえ、こちらも登場時点で最強のCPUやGPUを搭載することはほぼ間違いないはずで、ハイエンドゲーミングノートの強力な新モデルとして注目の存在となるだろう。
Predator Orion
ゲーミングデスクトップ「Predator Orion」シリーズは、Predatorシリーズのゲーミングデスクトップとして初となる、ケース前面にアドレサブルRGB LEDイルミネーションを搭載する点が特徴。前面にライン状のLEDイルミネーションを配置し、前面ファンもLED内蔵。また、最上位のフルタワーモデルとなるOrion 9000では、メーカー製の完成品PCとしては珍しく、サイドパネルに透明パネルを採用し、内部のイルミネーションが見えるようになっている。
製品は、ミニタワーモデルのOrion 3000、ミドルタワーモデルのOrion 5000、フルタワーモデルのOrion 9000の3モデルをラインナップ。CPUはOrion 3000、Orion 5000がCore i7、Orion 9000がCore i9 Extreme Editionを採用。また、Orion 5000とOrion 9000では、NVIDIAの最新GPU、GeForce RTX20シリーズ搭載ビデオカードも選択可能だ。
OJO 500
Windows Mixed Reality対応ヘッドセットの新モデルとして発表されたのが、「OJO 500」だ。最大の特徴となるのが、VRヘッドセットで世界初となる、頭に装着するバンドの部分と、前方のディスプレイ部分が簡単に着脱できるデタッチャブル構造となっている点。また、洗濯可能なヘッドバンドも採用。バンド部分を洗うことで常に清潔に利用できるという。
オーディオシステムも内蔵しており、ヘッドホン不要で利用できる点や、独自機能の「interpupillary distance (IPD) adjustment technology」によって、装着した人の目に合わせて自動的に最適な距離がセットされる、といった特徴も備える。
内蔵ディスプレイは2.89型で1,440×1,440ドット表示に対応。左右合わせて2,880×1,440ドットとなる。リフレッシュレートは90Hz。製品にはモーションコントローラーも付属する。米国での発売時期は11月を予定しており、価格は399ドルからを予定している。