俳優の戸次重幸が29日、医療関係者を招いて都内で行われたフジテレビ系ドラマ『グッド・ドクター』(毎週木曜22:00~)のトークイベントに登場した。

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    『グッド・ドクター』のイベントに登場した戸次重幸=フジテレビ提供

この日は、ドラマの医療監修を務める杏林大学小児外科の浮山越史教授に、同大学の小児外科・小児科・NICUの医療従事者、さらに浮山教授とともに医療監修をしている埼玉県立小児医療センター小児外科科長兼副部長の川嶋寛氏ら20人を招いて第8話(きょう30日放送)の先行試写会を行い、その後にトークイベントを開催。

戸次は「お集まりいただいた皆さまのような小児外科医、そして医療従事者の方の存在なくしては、このドラマはあり得ないわけです。日本に0.3%しかいない小児外科医の存在があるからこそ、このドラマをリアルなものとして制作できているわけで、作る側の者たちとして、皆さまが日々、厳しい世界で闘われていること自体に何度でも感謝の意を表さなくてはならないと思っています」とお辞儀をした。

第8話について聞かれると「自分が演じている間宮(小児外科長)の出番が、これまでより多くて、ようやく活躍している回です。おかげさまで『グッド・ドクター』は好評をいただいているのですが、第8話は間宮の出番が多い回ということで、ちょっと期待と不安が混じっており・・・ご覧いただいて大丈夫かな、と思われる方、拍手をお願いします!」と呼びかけ、会場から一斉に拍手が上がった。

浮山教授は、この第8話に対し、「思わず泣いてしまいました。毎回泣いているんですけど、2回、3回見ても泣ける。本当に優しいドラマになっていて、ありがとうございます」と感謝し、間宮については「中間管理職として上と下との板挟みになり苦労をなさっている中でも、部下への愛情を感じられて非常に良い上司だと感じています。僕は大好きです」と感想。そして、ドラマの周囲の反響を聞かれると「ちょうど今日“5歳の時に自分がお世話になった浮山先生がドラマの監修をしている”というので、23歳になられた女性の方が、会社を休んで病院を訪ねて来てくださって。ドラマのおかげで僕も昔の患者さんと会うことができて、元気でホッとしました」と笑顔を見せた。

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今回のイベントでは、杏林大学小児外科に関わりのある子どもたちから、『グッド・ドクター』に関して聞きたい質問カードが寄せられ、それに戸次が答えていくコーナーも。13歳の男の子からの「役作りをする上で大変だったことはありますか?」という質問に、戸次は「放っておくと僕は、コミカルな芝居に走りがちになるんです。でも『グッド・ドクター』はこういうテーマの作品ですし、ちょっと面白い方に走りそうな自分に、いつもブレーキをかけながら演じています。ただ一番役作りをしているのは山崎賢人くんじゃないでしょうか。ただでさえ難解な医療用語を、よどみなく言わなくてはならない、さらに普通よりも早口で言わなくてはならない、というハードルを越えて演じている賢人くんのお芝居を、本当に頭が下がる思いで、となりでずっと見ています」と回答した。

また、13歳の女の子からの「プライベートで外に出かけるとき変装しますか?」という質問には「本当に聞きたいんですかね(笑)。してません。帽子を被るくらいです(笑)」と答え、浮山教授が「長い入院ののち、今は退院して元気に毎週『グッド・ドクター』を楽しみにしている子」だと言う5歳の男の子からの「ウルトラマンは大事に持ってますか?」という質問には「これは1話で出てきたウルトラマンのことですね。あれ以降ずっと、湊の机に飾っていますので、細かいところですがぜひ注目してもらえれば」と明かした。

そして終盤、戸次は「本日、皆さまに直接お会いできたことは、ドラマとしてリアルを追求していく上で非常に貴重な経験だと思います。ただ、私の役は、どちらかというと嫌われ者の役でして、今日、皆さまにお会いした気持ち、感動というものをなかなか役に反映しづらい。ですので、この気持ち、感動を後日、主要キャストにしっかり伝えたいと思います。そしてこのドラマを、さらに素晴らしいものにしたいと思っています」と宣言。

そして、視聴者に対して「最終回まで一層、楽しみにしていただきたいですし、今、病気と闘っている子どもたちにとって、希望になれるような作品にしていければ幸いだなと思っています」と述べ、最後に浮山教授らとともに記念撮影を行い、イベントは閉幕となった。

きょう30日に放送される第8話には、酒井若菜がガンの息子を持つ母親・香織役で出演。治療するためなら何でもやるという香織だったが、ある日、昏倒(こんとう)するという事態が発生する。

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(C)フジテレビ