Acerは8月29日、製品発表イベント「next@acer」において、同社のWindows Mixed Reality (MR:複合現実)ヘッドセットの第2世代製品「Acer OJO 500」を発表した。レンズ/ディスプレイのコア部分を取り外せるデザインを採用。MR体験を向上させる様々な改善を施した。11月に北米 (399ドルから)およびEMEA (499ユーロ)で発売になる。
レンズ/ ディスプレイ部分を取り外せるので、レンズのクリーニングなど手入れが簡単。また、パーツ交換の柔軟性が増し、使わない時に取り外した状態でコンパクトにしまえるというメリットもある。
前世代と同様、周りの人と会話する際などには、レンズ/ディスプレイ部分をフリップアップできる。ヘッドストラップは、着脱が簡単なハードストラップと、丸洗い可能なソフトストラップの2種類が用意されている。ハードヘッドストラップには、人間工学に基づいてデザインした大きなパッドが用いられていて、頭にヘッドセットがしっかりと固定される。フリップアップ時にもぐらつかないという。
ディスプレイは1,440×1,440ドット×2基の2,880×1,440ドット構成。画面サイズは2.89インチ、視野角が100度に向上した。リフレッシュレートは最大90Hzだ。
ソフトウェアによるIPD(瞳孔間距離) 調節に加えて、OJO 500ではホイールを回転させて調節できるようになった。IPDの数値を計測するスマートフォン用アプリも用意。ユーザー個々の違いに幅広く対応できる調節機能によって、全てのユーザーがシャープでクリアなイメージや映像を楽しめる。
サウンドパイプを採用したオーディオシステムが統合されており、マイクアレイも内蔵する。周りの音から遮断されることなく、没入感のあるサウンドを楽しめる。ハードヘッドストラップ用にデザインされたヘッドフォン、またはソフトヘッドストラップと好みのヘッドフォンを使って、存分に没入することも可能。ユーザーがMR環境を柔軟にデザインできる。
Windows Mixed Reality対応のヘッドセットは、Windows 10搭載PCとHDMI/ USBで接続することで複合現実を体験できる。OJO 500には4メートルのケーブルが付属する。インサイドアウト方式のトラッキングシステムをヘッドセットに内蔵しており、外部センサーは不要。上下/ 左右/ 前後のほか、ピッチ/ ヨー/ ロールの動きをトラッキングする。