JR九州は28日、鉄道事業の各部門で導入を進めるスマートデバイス(スマートフォン / タブレット)を九州新幹線の現場等にも導入すると発表した。安全性やサービスの向上、異常時の運転再開迅速化、検査効率の向上などを目的としている。

  • JR九州が九州新幹線へスマートデバイスを導入

九州新幹線では9月1日以降、スマートデバイスを順次、各箇所に配備し、10月1日から使用開始するとのこと。導入対象と端末は、九州新幹線の車掌と車両担当がスマートフォン(iPhone 8 Plus)、運転士と工務担当、指令員がタブレット(iPad)となる。

JR九州はスマートデバイス導入により、車両故障や災害、その他の異常時において、現場の写真・映像等を乗務員らと指令員で共有することで対応力を強化するほか、各種資料(規程・マニュアル等)の電子化により、異常時対応の迅速化を図るとしている。

また、乗客からの乗換えに関する問い合わせに迅速に対応するとともに、翻訳アプリの活用によって訪日外国人への対応力を向上させ、さらに筆談アプリの活用によって聴覚に障害のある乗客も安心して利用できるように案内の向上を図る。