内閣府はこのほど、2018年度の「国民生活に関する世論調査」の結果を発表した。調査期間は2018年6月14日~7月1日、調査対象は18歳以上の日本国籍保有者、有効回答は5,969人。
55.4%が「老後の生活設計に不安」
現在の生活にどの程度満足しているか尋ねると、「満足」と答えた人は前年度比0.8ポイント増の74.7%(「満足」12.2%+「まあ満足」62.5%)と、1963年の調査開始以来、過去最高を更新。一方、「不満」は過去最低の24.3%(「やや不満」19.5%+「不満」4.8%)となった。
日頃の生活の中で「悩みや不安を感じている」と答えた人に、悩みや不安を感じているのはどのようなことか聞くと、「老後の生活設計について」が55.4%と最も多く、前年度より1.9ポイント増加。次いで「自分の健康について」が54.5%(同52.1%)、「家族の健康について」が42.2%(同42.1%)、「今後の収入や資産の見通しについて」が40.4%(39.7%)と続いた。
今後の生活の見通しについては、「良くなっていく」が9.8%(前年度9.4%)、「同じようなものが64.4%(同65.2%)、「悪くなっていく」が23.7%(同23.1%)となった。
政府に対する要望を尋ねたところ、「医療・年金等の社会保障の整備」が64.6%(同65.1%)と最も多く、以下、「高齢社会対策」が52.4%(同51.1%)、「景気対策」が50.6%(同51.1%)、「雇用・労働問題への対応」が36.7%(同37.3%)、「少子化対策」が36.3%(同35.1%)と続いた。また10位の「防災」は過去最高の28.3%(同25.9%)となった。