リスクモンスターは8月24日、第4回「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」調査結果を発表した。調査は7月4日~17日、大学1年生および2年生500人を対象にインターネットで行われた。
1位は地方公務員 - 国家公務員は3位に
「大学1、2年生が就職したいと思う企業・業種ランキング」のランキング1位は「地方公務員」(7.2%)だった。次いで「アップル(Apple)」が2位(5.4%)、「国家公務員」が3位(5.0%)。以下4位「グーグル(Google)」(4.6%)、5位「アマゾン(Amazon)」(3.8%)、6位「任天堂」、「資生堂」(3.4%)、8位「味の素」(3.0%)と続く。
過去3回の調査においていずれも公務員がTOP2を占めていた中で、今回初めて民間企業が2位に割り込む結果となりました。2位「アップル(Apple)」に加え、4位「グーグル(Google)」、5位「アマゾン(Amazon)」と米大手IT企業3社が公務員に追随する形となっており、学生からの人気上昇がうかがえる。
業種としては食料品製造業が5社(味の素、明治、カルビー、森永乳業、日清食品)と最も多く、次にテレビ放送業から新たに3社(フジテレビジョン、日本テレビ、テレビ朝日)ランクインしている点も考慮すると、学生にとって日常生活で接点が多い商品・サービスを扱っている企業に人気が集中している様子が見受けられる。
就職先選定における学生の行動基準について聞いたところ、将来望む就業の形としては「プライベートを優先させたい」(24.8%)が1位、次いで「出世して高収入を得たい」(23.0%)、「優良企業で安定的に働きたい」(18.4%)の順となった。就職先の選定において気になる点では「給与額」(54.6%)が1位、「雇用形態」(33.0%)が2位、「残業時間」(31.0%)が3位となり、全てのセグメントにおいて「給与額」の割合の高さが際立つ結果だった。
また「給与額」について最低限実現したい生涯最高年収を調査したところ「500万円以上600万円未満」(15.4%)が最も多く、「400万円以上500万円未満」(14.6%)、「600万円以上700万円未満」(11.8%)の順となった。民間企業の平均年収422万円(平成28年民間給与実態統計調査)を満たす水準付近に回答が集中していることを考慮すると、「給与額」は平均年収を超えればよいと考えている学生が多いことがうかがえる。
就職活動に備えて取り組んでいることを確認したところ「授業の履修」(42.6%)、「アルバイト」(34.2%)、「資格取得のための勉強」(27.2%)、「特に何もしていない」(26.6%)の順となった。
就職先を選定する際の意思決定手段について調査したところ「親の意見を参考にしながら、自分の意志で決める」(45.4%)が最も多く、次いで「自分の意志のみで決める」(27.0%)、「友人・知人の意見を参考にしながら、自分の意志で決める」(20.0%)の順となり、就職先は自らの意志で決めたいと考えている学生が多い結果だった。