一人暮らしの場合、場所ごとや汚れごとにあれこれお掃除アイテムが揃えるのは邪魔だし、面倒なもの。また、できるだけ簡単に汚れが落とせるものだと嬉しいです。そこで今回は、一人暮らしに嬉しい優秀な5つの掃除アイテムと、その使い方を紹介します。

洗わずポイが楽!使い捨てお掃除シート

掃除用具の定番といえば、ぞうきん。でも、ぞうきんを使うには、それを濡らすためのタライやバケツが必要になったり、使ったあとは洗って干して、乾いたら片づけるという手間がかかって面倒。しかも、きちんと洗っていないと、ニオってくることもありますよ。

そんなときにおすすめなのが、使い捨てのお掃除シート。汚れを拭いたら、ポイッと捨てられるので、手間いらず。モッタイナイと思うかもしれませんが、気づいたときにさっと使えることが無理なく掃除をするコツです。

乾拭き用のドライタイプと水拭き用のウェットタイプの二種類を用意しておくと便利。フローリングワイパー用のシートと兼用でもOKです。

棚の上も、ベッド下も。使い捨てハンディモップ

掃除機やフローリングワイパーで床掃除はこまめにして、忘れられがちなのが棚の上やベッドの下などの目の届きにくいところです。

そんな場所の掃除に活躍するのがハンディモップ。モップ部分が汚れたら交換できる使い捨てタイプで、柄が伸びるものがおすすめ。棚の上や照明の傘、エアコンの上といった手の届きにくい高いところはもちろん、ベッド下や棚の下や隙間といった掃除機の入れない狭いスペースの汚れもさっと拭き取ることができます。

掃除は上(高いところ)から下(低いところ)という順番で進めるのが効率的。まずは上の埃をハンディモップで落としてから、床掃除をしていきます。逆だと、せっかくキレイにしたところがまた埃だらけになってしまいますよ。

洗剤なしでぐいぐい落ちる、メラミンスポンジ

拭いただけでは落ちない汚れには洗剤を使うと考えるかもしれませんが、強い洗剤は素材を傷めたり、色落ちさせたりすることがあります。また、場所によっては、洗剤成分を残さないために二度拭きをしなければならないのも面倒です。

そこでおすすめなのがメラミンスポンジ。水をたっぷり含ませてからこすると、洗剤なしでも驚くほど簡単に汚れが落ちます。キッチンの油汚れやシンクの水垢、茶渋などの頑固な汚れもスルスルッと。汚れに気づいたら、すぐに使えるよう水回りに置いておきたいアイテムです。

汚れがよく落ちるので、あらゆる場所でメラミンスポンジを使いたくなりますが、素材によっては細かな傷がついて、余計に汚れやすくなってしまうことも。樹脂素材や木製品、ツヤ加工やコーティングされたものには使わないようにしましょう。

食器以外にも使える、食器用中性洗剤

ドラッグストアやスーパーで洗剤を探すと、「トイレ用」「お風呂用」「キッチン用」など場所も様々あって、「本当にこれ全部揃えなきゃいけないの」と戸惑ってしまうことがあります。

そんなときには、キッチンにある食器用中性洗剤を使ってみましょう。比較的安全で素材や手を傷めにくく、原液で使っても傷がついたり、変色したりすることが少ないです。乾拭きや水拭きでは落ちない汚れがあったら、食器用洗剤をつけてこすってみてください。わざわざ専用の洗剤を用意しなくても、汚れがちゃんと落とせることが多いです。

洗い流すことができない場所で使うときは、洗剤成分が残らないようにしっかりあと水拭きしましょう。

二度拭き不要で油汚れに強い、アルコール除菌スプレー

食品を扱うキッチンのような場所の掃除には、「食べ物にかかったら嫌だから、洗剤はあまり使いたくない」と思っているかもしれません。

そんな場所のおすすめアイテムがアルコール除菌スプレー。雑菌を取り除くだけでなく、汚れにも効果的。特にキッチン周りで気になる油汚れ。油はアルコールで溶けるため、落としやすくなります。また、アルコールはすぐに揮発するため、使ったあとの二度拭きが不要。掃除が楽になります。

キッチン用のものを使うと、万が一食器や食品にかかっても大丈夫。ただし、引火することがあるので、火気は厳禁。また、ワックスなどの塗装がされた場所やゴム、皮革製品には使わないようにしてください。

暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー:河野真希
ウェブや雑誌など各種メディアで、料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを目指すライフスタイルを提案。著書に『ひとり暮らしの季節ごよみ』(祥伝社)、監修本に『家事のお手本-大人のたしなみ賢いくらし』(泉書房)『頑張らなくても素敵に暮らせる「夜だけ家事」で快適シンプル生活』(双葉社)などがある。
河野真希オフィシャルサイト