お笑いコンビ・カラテカの矢部太郎が26日、日本テレビ系大型特番『24時間テレビ41』(25日18:30~26日20:54)に生出演。今月23日、自身の漫画『大家さんと僕』に登場する“大家さん”が亡くなったことをツイッターで報告していたが、その大家さん(享年88)への感謝の思いを涙ながらに語った。
今年の『24時間テレビ』のテーマは「人生を変えてくれた人」。矢部は「僕の大家さんです」と明かし、「たくさんいろんなことを教えていただきました」と感謝した。
そして、『大家さんと僕』で描かれたエピソードを交えながら、矢部のインタビューを放送。矢部は「最初はちょっと変わった浮世離れした人だなと思っていたんですけど、僕のことを思ってしてくれているんだなとわかって」と振り返り、また、出会った当時は芸人として自信がなく、「このままでいいのか、これからどうやっていったらいいのか、本気で悩んでいました」と打ち明けた。
大家さんと過ごす中でたくさんのことを学んだいう矢部。大家さんから初恋の人と再会した話を聞いたときに「87歳の大家さんが今を楽しもうとする気持ちが素敵だなと。僕も今できることを何かしないと」と感じたという。また、口癖のように「矢部さんは若いんだから何でもできるわよ」と言われ、「だんだん僕も若いような気がしてきて、まだまだいろんなことにチャレンジできるんだと思いました」と前向きになったという。
そして、父である絵本作家・やべみつのりの影響もあり、漫画を描くことを決意。大家さんを題材にした『大家さんと僕』で「第22回手塚治虫文化賞」短編賞を受賞した。
番組では、大家さんへの思いを描いた漫画を披露。「大家さんと出会えて人生が変わりました。僕はしあわせの本当に意味を知りました」と涙ながらに漫画を読み上げ、「漫画を描くと言ったときも、『何でも描いていいわよ』って言ってくださって、嫌なこともあったと思うんです、描かれたくないこととか…。本当にありがたくて。その言葉の意味と重みをゆっくり考えていきたいです。芸人としては全然まだ自信ないしダメですけど、頑張ります」と感謝の思いと決意を述べた。