ムダ遣いとわかっていても、止められないのが日課のようになっているカフェ通い。ならば、できるだけオトクに利用したいもの。チェーン店の多くは特典付きプリペイドカードを発行していて、入金時や利用時、店舗によっては両方でポイント付与や割引が受けられます。

利用が多いカフェは日常の行動範囲との関係性が強いので、店舗を限定することは難しくないはず。プリペイドカードは、上手に使えば利用額をコントロールすることにもつながります。

カフェのプリペイドカードってどんな仕組み?

一般的な大手カフェ・チェーン独自のプリペイドカードは、店頭で無料のカードを受け取って現金をチャージ。入金は1000円程度から可能で、残高が足りなくなったら再入金すればOK。WEBで個人情報を入力しないと特典が受けられないもの、入力するとポイント付与率がアップしたり、クレジットカードと連携させてオートチャージできたりするものもあります。

さまざまなショップで使える共通ポイントよりも特典が充実しているものが多く、頻繁に利用する人にとってはメリットがあります。

どうせ利用するなら特典が充実しているショップ?!

大手カフェ・チェーンが発行する、主な特典付きプリペイドカードをまとめたのが下表。おトク度が高いのは、入金時と利用時の両方でポイントが貯まる「ドトール バリューカード」と上島珈琲店などで使える「プレシャスカード」。

ドトール バリューカードは、さらに毎月1日に入金すると10ポイントプレゼントされ、年間の購入額に応じてポイント付与率がアップします。プレシャスカードは上島珈琲店だけでなくUCCグループの各店舗でも使えるので、ポイントが貯めやすそう。

利用時のみに特典があるのが「カフェ・ド・クリエカード」「KOMECA」「タリーズカード」。KOMECAはポイントを貯めて10ポイント単位で使う仕組みですが、タリーズカードは1杯購入ごとに10円、カフェ・ド・クリエカードは5%割引なのでポイントを貯める→使うという手間がありません。

「スターバックスカード」はStar(税抜50円=1Star)を所定の数まで貯めないと特典が受けられないので、ある程度のヘビーユーザーでないと使いこなすのは難しそう。「フレッシュネスカード」は毎月1日~7日に入金すると10%分プラス、という日にちを限定した特典です。

楽天Edyを利用するシステムのため、カード発行に手数料がかかるので、表では紹介しませんでしたが、プロントの「プロン党Edy-楽天ポイントカード(発行料500円)」、喫茶室ルノアール、Caféルノアールなどで使える「ルノアールEdyカード(登録料100円)」もあります。店舗での特典はもちろん楽天ポイントが貯まるといったメリットもありますから、利用頻度が高い人ならカード発行手数料を負担してもオトクかもしれません。

カフェ独自のプリペイドカードを使う際の注意点は?

引っ越しや転勤などで生活圏が変わって近くにショップがなくなってしまった場合などに、使わなくなってしまう可能性もあります。いったん入金したお金は原則として払い戻せませんから、オトクだからといって、まとまったお金を入金するのはリスクがあります。

またWEBで登録すると、クレジットカードからオートチャージできるものもあります。便利な機能ですがいくら使ったかがわからなくなってしまいますから、支出の管理をするという意味では、面倒でも毎月クレジットカードから入金する、もしくは店頭で現金入金するのが正解。オトクなものも使い方を間違えると、結局はムダ使いになってしまいますので、くれぐれも気をつけましょう!

  • 鈴木弥生

鈴木弥生

編集プロダクションを経て、フリーランスの編集&ライターとして独立。女性誌の情報ページや百貨店情報誌の企画・構成・取材を中心に活動。マネー誌の編集に関わったことをきっかけに、現在はお金に関する雑誌、書籍、MOOKの編集・ライター業務に携わる。ファイナンシャルプランナー(AFP)。