育休からの仕事復帰を目指すママたちの前に立ちはだかる「保活」。来年4月の保育園入園を目指す人は、秋の申し込みに向けて施設見学など準備を始める時期になりました。でも、多くの人にとっては初めての保育園探し。見学でどういうポイントを見ればいいか分からない……という人も多いのでは?
そこで今回は、お子さんが保育園に通っている(通っていた)マイナビニュース会員240名に、保育施設の見学についてアンケートを実施。経験者のリアルな声を、ぜひ参考にしてみてください。
見学した数はどれくらい?
まずは、みなさんがどれくらいの施設数を見学したかを見てみましょう。
最も多いのが「3施設」で27%、次いで「2施設」が26%となっています。全体で見ると、5つ以内の施設を見学している人が大多数です。多くの人が小さい子どもを連れての見学になるため、希望する施設すべてを見学するのは難しいかもしれません。
最も重視したのは「保育士・職員の態度や対応」
次に、「見学の際にとくに重視したポイント」を回答者のコメントとともに見てみましょう。
1位「保育士・職員の態度や対応」18%
自分の子どもとの「相性」の部分は実際に預けてみないと分かりませんが、見学の保護者にあいさつを返してくれるか、保育士の表情などである程度子どもとの接し方も分かります。
選んだ人のコメントを見ると、
「子供を任せるので自分の考えや感覚と合わない先生だとやりにくいと思ったから」(30歳、広島県、女性)
「子どもの面倒をお願いする方々が一番重要な点です。子どもだけでなく、保護者に対しての対応も大事です」(36歳、千葉県、女性)
「安心して任せるには重要です」(52歳、栃木県、女性)
といった声が上がっていました。保育士不足が叫ばれる中、働く人々が疲弊していないかなども重要なポイントです。これから見学に行く人は、チェックポイントに入れてみてください。
2位「登園ルートや距離」11%
こちらも重要なポイント。育児、家事、仕事と嵐のように忙しい日々を少しでも楽にするには保育園へのアクセスが鍵になります。
実際にママたちからも、
「私が仕事に行く前に毎日寄らないといけないので、自宅からの近さは一番重視しました」(32歳、福岡県、女性)
「送り迎えが楽なのが一番だから」(36歳、京都府、女性)
「朝は時間が大切だから」(44歳、千葉県、女性)
といったコメントが。
雨の日の送迎方法や、ママ・パパどちらも行ける場所かどうかも考慮しましょう。ただ、"保活激戦区"ではそんな贅沢を言ってられないという事情もありますが……。
3位「園児の様子や人数」8%
これも見学でしか見られないポイントです。保育士に対して園児が多すぎる、子どもたちがリラックスしているように見えない、など不安なことがあれば、その場で職員に質問してみてください。
このポイントを選んだ理由としては、
「通っている子供を見ればおおよその様子が分かる」(42歳、北海道、女性)
「園児に対しての保育士の数が充分かどうか」(40歳、兵庫県、女性)
「どのような子供に育つのか、1日の様子をよく見ました。1日の多くを過ごす場所なので」(32歳、福岡県、女性)
などが挙げられました。
子どもたちの様子は、見学の時にだけ取り繕うということができないポイントでもあります。もし見学で園児の様子が見られそうであれば、注意して見てみてください。
3位「施設の教育方針」8%
教育方針はホームページなどでも見られる施設もありますが、それが本当に実行されているか、保育士にもきちんと浸透しているかなどは、実際に話を聞いてみないと分からない部分です。
回答者のコメントを見てみると、
「自分の子供に合っていることは大事だと思うから」(59歳、群馬県、女性)
「こどもに一番大切なので」(42歳、東京都、女性)
といった声が。「一番大切」と言う人も多い選択肢でした。
3位「施設の周辺環境」8%
やはり"安全"を重要視する人が多く、回答者のコメントにも
「安全性が一番大事なので」(38歳、東京都、女性)
「安全な地域の方が好ましい」(39歳、兵庫県、女性)
などが挙げられていました。
都市部では園庭がない保育園も多く、その場合は近くの公園などにお散歩に行くことになります。どんなところにお散歩に行くのか、そのルートなども聞いてみるといいかもしれません。
保育園見学、やっぱりするべき?
最後に、「保育園見学をしてよかったと思いますか」という質問には、98%の人が「はい」と回答。
その理由は、
「外側から見ただけでは全く分かりません。どのような遊びをしていて、行事があって、先生はどのように接しているのか…分かることが沢山あります」(32歳、福岡県、女性)
「安心して預けられると判断を下す事ができました」(52歳、栃木県、女性)
「やっぱり目で見て感じることを信じたいです」(42歳、東京都、女性)
など、やはり自分の目で見てみないと分からないことが多いようです。
まだ見学に行っていないという人は、自治体や施設に問い合わせて、ぜひ行ってみてください。
調査時期: 2018年8月22日
調査対象: 子どもを持つマイナビニュース会員
調査数: 240名
調査方法: インターネットログイン式アンケート