OPPO、新スマホ「R15 Pro」「R15 Neo」 - どんな人にオススメか考えた

OPPO Japanは8月22日、防水機能とFeliCaに対応した新スマホ「R15」シリーズ(2機種)について、発表会を開催。端末自体の発表段階では未定とされていた、発売時期や価格を明らかにしました。

ハイエンドモデル「R15 Pro」の発売は9月下旬で、価格は69,880円(税別、以下同)。ミドルクラス「R15 Neo」は、メモリー3GBモデルが9月7日発売で25,880円、メモリー4GBモデルが8月31日発売で29,880円となっています。R15 ProとR15 NeoはいわゆるSIMフリー端末で、いずれの機種でもNTTドコモ、au、ソフトバンクの各回線を利用可能。ここでは、発表会の様子とR15シリーズのファーストインプレッションを紹介するとともに、どんな人にオススメできそうか考えてみました。

OPPOが日本市場に向けて、新たに「R15 Pro」と「R15 Neo」の2機種を発売

A.I.インテリジェントカメラにより、撮影シーンを自動判別して最適かつキレイな写真を撮れます

ハイスペックモデルのR15 Pro

まずは上位モデルのR15 Proから。ディスプレイは6.28インチ(2,280×1,080ドット)の有機EL(AMOLED)です。数字だけ見ると、かなり大きなディスプレイのように思いますが、スクリーン比率は19:9となっており、サイズは156.5×75.2×8.0mmと大きさの割にスリムです。重さは約180g。

ちなみにiPhoneと比較するなら、5.5インチのiPhone 8 Plusが158.4×78.1×7.5mm、重さが202g。R15 Proのサイズ感が伝わるでしょうか。縦長ディスプレイのよいところは、Webを見るときなどに多くの情報を表示できることですね。R15シリーズでは、画面を2分割して2つのアプリを同時に使うことも可能です。

6.28インチのR15 Pro。横幅がスリムなので、女性でも片手で操作できそうです

画面を分割して2つのアプリを同時に操作することも可能です

両面ガラスのボディが美しく、質感も高いR15 Pro。デザインやカラー設計は、世界的なデザイナーであるカリム・ラシッド氏とOPPOが共同開発しています。背面は見る角度によって色合いが変わる趣向で、グラデーションが鮮やかな仕上がりでした。残念なのは、指紋の跡が残りやすいこと。カラバリはレッドとパープルの2色で展開します。

グラデーションが鮮やかな背面。透明なカバーを付けるか、いっそのことカバーを付けずに使いたくなります

OPPOではR15 Proについて「想像を超えたA.I.カメラフォン」とうたっています。これは、どういうことでしょうか。A.I.(人工知能)では、被写体の自動認識を行っています。ポートレート、室内、風景、食べ物、犬、猫、夜、ステージライト、日の出・夕日など、120のシーンをオート判別することで、誰でもキレイな写真を撮影できる仕掛けです。

例えば「A.I.ポートレート」なら、写真の背景に自然なぼかし効果を演出。スマホで写真を撮るとき、過半数の人は設定をいじらずにオートで撮影しているそうで、こうした調査結果からも、A.I.によるシーンの自動判別の有用性がうかがえます。

アウトカメラには、1,600万画素＋2,000万画素のA.I.デュアルカメラを搭載。ソニー製のイメージセンサーを使用しています

2,000万画素のインカメラでは、「顔」の296ポイントを正確にとらえることで認識精度を高めています。ユニークなのは、そのビューティー機能です。800万ものパターンから、性別、年齢、肌の色、肌質などに沿った効果を適用するわけですが、各国のユーザーに最適化されたビューティー効果を付与できるとしています。このほか、逆光のシチュエーションにおいて顔も背景もキレイに写せる「センサーHDR技術」も搭載しています。

OPPOが"A.I.カメラフォン"とアピールする、ユニークなカメラ機能の数々

このほか、特徴的なのが「FeliCa」(簡単にいうとおサイフケータイ)、「防水機能」に対応している点です。こうした機能は、日本のユーザーからの要望が高いわりに、海外ではあまり重要視されていません。このため、グローバルで販売されているSIMフリー端末は、非対応のケースが多いのが実情です。そこを搭載してきたあたり、日本市場でシェア拡大を狙うOPPOの本気度が伝わってきます(OPPO Japanでも強くアピールしています)。