映画『コーヒーが冷めないうちに』(9月21日公開)の完成披露試写会が23日に都内映画館で行われ、有村架純、波瑠、伊藤健太郎、薬師丸ひろ子、吉田羊、松重豊、石田ゆり子、塚原あゆ子監督が登場した。
同作は脚本家・演出家として活躍している川口俊和の同名小説を実写化。「本屋大賞2017」にノミネートされ、SNS上では「4回泣ける!」と評判を呼び、84万部を超えるベストセラーとなっている。有村演じる時田数が働く喫茶「フニクリフニクラ」では、店内のある席に座ると、望んだとおりの時間に戻れるという都市伝説があり、不思議な噂を聞いた客が日々喫茶店を訪れる。
作品にちなみ、「戻りたい過去」を聞かれた有村は「小学校3年か4年。その時代に戻ってみたいと思います」と語り、実際に小学校の頃の写真が写し出される。有村は「この頃は野生児で、夏は絶対にキャンプで虫取りをしていた活発な女の子で、自由奔放にしてた時」と説明。またこの頃、風邪を引いた日に、体調が悪いのにお腹が減って食べた母親の手作りちらし寿司がおいしかった思い出を振り返り、「それが忘れられなくて、もう一回食べたいなと思います」と戻りたい理由を明かした。
有村の写真に、会場からは「かわいい〜!!」と歓声が上がり、映画『ビリギャル』で母親役を演じた吉田も「かわいいですね」と笑顔に。吉田は有村について「どっしりとした強い女優さんになられたなと思いました」と絶賛し、有村も「うれしいです。幸せです」と喜んでいた。
「4回泣ける」というコピーに、試写で号泣したという伊藤は「すごく泣きました。回数は厳密には若来ないんですけど、おそらく5〜6回泣けると思うので覚悟して見ていただけたらと思います」と、 "4回以上"を強調。波瑠は過去に戻るシーンについて「すごく大変でしたよね。落ちるシーンだけを撮る日程が組まれて、1日朝から順番に飛び込んでいく。重りもつけたりして思った以上に難しかったですね」と撮影を振り返った。
また『重版出来!』『リバース』『アンナチュラル』などなど数多くのヒットドラマの演出を手掛け、今回が映画監督デビューとなる塚原監督。薬師丸は「みんなが監督についていきたいと思う求心力をお持ちなんですね。打ち上げの時に、若いスタッフが『こんなに美しい監督に出会ったことありません』と挨拶して、美しさには強さ優しさ全部が備わってそう見えるんだと思います」と印象を語る。石田も「"女が惚れる女"的な方なんですね。声をかけていただいて本当に幸せだなと思っています」と、監督への信頼を明かした。
最後に、有村がその場で出演者陣にコーヒーをサーブすることに。専門家の指導を受けていたという腕前を披露し、実際に撮影で飲んだという松重は「現場のコーヒーよりおいしいです」と腕前を褒めていた。