人気若手俳優・声優が古代ギリシャの神々に扮して芝居やトークを繰り広げるバラエティ番組『カオスパイ』のイベント「神々の集い」が8月11日、埼玉・蕨市民会館にて行われた。
出演はゼウス役の滝口幸広、ガイア役の染谷俊之、ポセイドン役の沢城千春、アポロン役の安達勇人、ヘーパイストス役の安達雅哉、エルメス役の辻大地。今回は夜の部の模様をお届けする。
イベントがスタートすると、会場に雷鳴が轟き、荘厳なBGMが鳴り響く。そして6人の神々が登場。今回のイベントは、"集まった人間(ファン)を神々の使徒「天使」として生まれ変わらせる儀式"である。「神と人間に光あれ!」と神々しい様子で6人が開会宣言を行ったものの……、おごそかな雰囲気は長く続かず、「ねえ見て! 人間だよ!」と客席に集まった多くの人間たちを物珍しそうに指差し、はしゃぐ神々がそこにいた。
最初のコーナーは「こんな私"生生"カオスですか?」。神々は、会場にいる人間から寄せられた「こんな私、カオスですか?」というエピソードを読み上げ、客席に降りてその者へ直接話を聞きに行く。その模様は、インターネットで生配信も行われていた。「お菓子を食べるのを我慢できません」、「興奮すると言い間違いが多くなります。落ち着いて会話するにはどうしたらいいですか?」などの"お悩み相談"にも似たカオスエピソードに、神々は解決策を授けたり授けなかったり。なごやかに人間たちとのコミュニケーションを楽しんでいた。
また、本イベントの醍醐味として、客席との距離感の近さが挙げられる。続いては染谷と滝口が「もどかしいこと」を叫びながら客席の人間とキャッチボール。染谷がもどかしいと思うのは「温度調節が難しいビジネスホテルのシャワー」だそうだ。また、客席からは「(この会場が)蕨駅から遠い」、「飲み友達がいない」と、やるせないもどかしさが寄せられた。
VTRの中で登場人物が言ったセリフを当てる「カオス経典」のコーナーでは、番組でおなじみの神々が登場。依頼された仕事に対して「それをやる僕のメリットは何?」と高圧的な態度に出るタレントを演じるのは、アフロディーテ役で番組に出演する声優の山谷祥生。また、「モテる秘訣は?」と聞かれて意気揚々と語り出す浮かれた男を、アルテミス役の仲村宗悟が演じており、回答が始まる前から場内は笑いに包まれる。
VTRの男が語ったモテる秘訣として、安達勇人は「黒のオデッセイのシャコタンで重低音」と回答。「これは茨城でめっちゃモテる!」と豪語する。また、滝口は「前世はペガサス」と斜め上の回答。これは実際に稽古場で美輪明宏から言われた言葉だそうだ。
沢城が客席から寄せられた略語の意味を回答する、ファン参加型のミニコーナーを経て、続いては視聴者から募集した台本をもとに即興で演技を行う「神々の日常 天使の台本の儀」がスタート。今回演じられたのは、近所に現れた下着泥棒をゼウスが捕まえたのだが、実は人違いだったというシナリオ。その罰として、ゼウスはひとりで大喜利の刑を受けることに。苦し紛れに回答した滝口が、「お前らこれより面白いこと言えるのかよ!?」と逆ギレすると、全員参加の大喜利が始まりカオスな盛り上がりを見せる。
イベントも終盤。ラストは"ゴッドアイドル"安達勇人、安達雅哉、そして辻大地のユニット「ADACHI+1」のライブステージだ。この日のために視聴者から歌詞を募集し、安達雅哉が振り付けした楽曲「神々の囁き」は、神に祈るようなポーズも盛り込まれ『カオスパイ』らしさに溢れていた。また、安達勇人のソロ楽曲「Roar」も披露され、会場中がタオルを振って盛り上がる。
「今日、わたしたちは人間から天使になりました」と会場中の人間たちに復唱させ、無事に儀式は閉幕。最後のあいさつで滝口は「番組もよくわからないなか、よくわからないイベントに来ていただいてありがたいですね」と、笑いまじりに集まった人間たちへ感謝を述べた。
『カオスパイ』はテレビ埼玉ほかローカル8局ネットで放送されている。神々のカオスな戯れをお楽しみに。