HTCは8月21日、VRヘッドセット「VIVE」および「VIVE Pro」をPCにワイヤレス接続して使えるようにする「VIVE Wireless Adaptor」を正式発表した。米国での価格は、Vive用が299.99ドル。VIVE Proで使用するには「互換パック」(60ドル)が必要になり、合計359.99ドルになる。9月5日からVive.comなどで予約受け付けを開始、9月24日の発売を予定している。
同社は今年1月に、VIVE Proと共にWireless Adaptorを発表した。VIVEの無線化は、TPCastの「TPCast Wireless Adapter for VIVE」のような製品ですでに実現しているが、HTCはIntelとDisplayLinkの協力を得て、VIVEシリーズの高品質なVR体験を損なうことなく、ワイヤレスの自由を得られるアダプタに仕上げたという。
60GHz帯を利用した無線規格「WiGig」を採用。ヘッドセットの上部にワイヤレスアダプタを、PC側にはPCI Express接続のWiGigアダプタカードを装着する。アダプタは6メートルの距離、150度の範囲で通信が可能。DisplayLinkのXRコーデックとの組み合わせで、低遅延と高性能、長いバッテリー持続時間を実現した。
ワイヤレスアダプタのサイズは200×96.65×40.43ミリ、重さは129グラム。バッテリー内蔵ではなく、HTC QC 3.0 PowerBankに接続して使用する。バッテリー持続時間は最大2.5時間。