誠文堂新光社は8月24日、ケア技法「ユマニチュード」を家族介護向けに解説した書籍『家族のためのユマニチュード』を発売する。書籍の販売に先駆けて、このほどWEB連載も開始した。

  • 『家族のためのユマニチュード』WEB連載開始

    『家族のためのユマニチュード』WEB連載開始

ユマニチュードはフランスで40年近く実践されてきた「人間らしさ」を尊重するケア技法のこと。認知症の人に対し、尊厳のある人間に対する敬意を最重要視することを前提に、「見る」「話す」「触れる」「立つ」の4つの技術を大きな柱に誰もが再現可能なものとしてまとめた技法であるという。

実際にユマニチュードを実践すると、暴言や徘徊などの認知症の症状が改善し、介護者の負担軽減につながると科学的に実証されているとのこと。同書では、家族介護向けに易しい文章と図解でわかりやすくユマニチュード技法について解説している。

また同書には、作家の阿川佐和子さんが「介護のことで不安になっている人、すっかり介護に疲れている人、たった1ページを読むだけで、『よし!』と元気が回復する本です」という推薦の声を寄せている。

このほど開始したWEB連載では、書籍の発売を記念して特別にユマニチュードのエッセンスを無料配信している。連載記事は、「正面から、近く、水平に、長い時間見る」ことの大切さ、食事のときの介助方法のポイントとして「相手の目の高さまで食べ物を上げ、食べ物であることを認識できるようにする」などについて紹介している。

  • 連載記事の一部より

    連載記事の一部より

WEB連載は、毎週火・木曜日更新。