NVIDIAは8月20日(ドイツ時間)、ドイツで開催されるゲームショウ「gamescom 2018」に先駆けて、プライベートイベント「GeForce Gaming Celebration」を開催。ゲーマー向けGPU「GeForce」の最新モデル「GeForce RTX 20」シリーズを発表した。

  • GeForce RTX 2080 Tiを掲げるジェンスン・ファンCEO

「GeForce RTX 20」シリーズは、NVIDIAの最新アーキテクチャ「Turing」ベースのコンシューマ向けGPU。シェーダプロセッサのCUDAコアに加えて、AIにおける推論に使うTensorコア、レイトレーシング向けのRTコアを搭載する。

GeForce RTX 2080が699ドルから、GeForce RTX 2070が499ドルからで展開

最上位のGeForce RTX 2080 Tiのほか、GeForce RTX 2080とGeForce RTX 2070の3製品を投入。いずれも9月20日に発売し、価格はGeForce RTX 2080 Tiが999ドル、GeForce RTX 2080が699ドル、GeForce RTX 2070が499ドル。

  • GeForc RTXシリーズとして3製品を投入

  • 各モデルの価格。これは無印版でFounders Editionでは価格が上がる

AIをグラフィックスのパイプラインに統合し、ニューラルネットワーク処理で画質を向上させるNGXフレームワークや、可変レートシェーディングによるパフォーマンス向上などを実現する。

また、グラフィックスメモリとしてGDDR6を新たに採用。600GB/s以上のメモリ帯域幅を備えるという。USB Type-CでVRデバイスと接続し、映像伝送やセンサー感知、電力供給などをまかなう「VirtualLink」をサポート。さらにプロセッサ間のインターコネクト技術「NVLink」によるマルチカード構成が可能だ。

Founders Editionでは、13フェーズの電源回路を搭載し、工場出荷時のオーバークロックに対応する。冷却ファンは13ブレードで、従来の3倍となる風量ながら、静音動作するという。

GeForce RTX 2080 Tiのスペック

GeForce RTX 2080 Tiの仕様は、CUDAコアが4,352基、動作クロックがベース:1,350MHz、ブースト:1,545MHz。メモリが11GB GDDR6、メモリスピードが14Gbps、メモリインタフェースが352bit、メモリ帯域幅が616GB。補助電源が8ピン×2。TDPは250W。

Founders Editionでは、動作クロックがベース:1,350MHz、ブースト:1,635MHz、TDPが260Wとなる。価格は1,199ドル。

出力インタフェースはDisplayPort、HDMI、USB Type-C。

GeForce RTX 2080のスペック

GeForce RTX 2080の仕様は、CUDAコアが2,944基、動作クロックがベース:1,515MHz、ブースト:1,710MHz。メモリが8GB GDDR6、メモリスピードが14Gbps、メモリインタフェースが256bit、メモリ帯域幅が448GB。補助電源が8ピン+6ピン。TDPは215W。

Founders Editionでは、動作クロックがベース:1,515MHz、ブースト:1,800MHz、TDPが225Wとなる。価格は799ドル。

出力インタフェースはDisplayPort、HDMI、USB Type-C。

GeForce RTX 2070のスペック

GeForce RTX 2070の仕様は、CUDAコアが2,304基、動作クロックがベース:1,410MHz、ブースト:1,620MHz。メモリが8GB GDDR6、メモリスピードが14Gbps、メモリインタフェースが256bit、メモリ帯域幅が448GB。補助電源が8ピン。TDPは175W。

Founders Editionでは、動作クロックがベース:1,410MHz、ブースト:1,710MHz、TDPが185Wとなる。価格は599ドル。

出力インタフェースはDisplayPort、HDMI、USB Type-C。