女優の鈴木保奈美が、10月スタートのフジテレビ系月9ドラマ『SUITS/スーツ』(毎週月曜21:00~)に出演することが20日、発表された。主演の織田裕二と共演するのは、『東京ラブストーリー』(91年1月期、同局系)以来、27年ぶりとなる。
このドラマは、アメリカでシーズン8まで続いている大ヒットドラマ『SUITS』が原作。敏腕弁護士の甲斐正午(織田)が、天才フリーターの鈴木大貴(中島裕翔)とタッグを組んで、さまざまな訴訟を解決していく。
『東京ラブストーリー』で「赤名リカ」を演じた鈴木の今回の役名は「幸村チカ」。日本の四大弁護士事務所の1つ「幸村・上杉法律事務所」の所長(代表弁護士)で、甲斐や大貴の上司にあたる。若い頃から自分の将来像を明確に持ち、成り上がってきた女性で、自腹を切って甲斐をハーバード大学に留学させ、優秀な弁護士に育て上げた経緯があり、甲斐にとっては唯一頭が上がらない人物だ。
久々の織田との共演について、鈴木は「『東京ラブストーリー』の頃は、駆け出しの俳優で、本当に自分のことで精いっぱいで、相手役の織田裕二さんをはじめ、共演者の皆さんをちゃんと見ることができませんでした。織田さんのその後のご活躍を拝見していて、27年ぶりの共演をとても楽しみにしています。織田さんがどんな感じで今回のドラマに臨まれるかに興味がありますし、自分も織田さんに対してどういうアプローチができるのか、ワクワクしています」とコメント。
中島とは初共演となるが、「私自身、本当に“テレビっ子”なので(笑)、中島さんがご出演されているドラマや歌番組をよく拝見しています。中島さんは、少年っぽい、愛らしさがありながら、お芝居では大人の色気がある方という印象で、バディを組まれる織田さんともぴったりだと思います。共演が楽しみです」と期待を述べる。
鈴木は初めての弁護士役だが、「企業案件が多く、人の生死に関わらないので、少し肩の荷が下りました(笑)」とホッとした様子。「まだ過去を愛でるほど、枯れてはいないつもりですので(笑)、今回の『SUITS/スーツ』を自分自身もガツガツ攻めながら目いっぱい楽しみたいと思います。原作の『SUITS』は既にシーズン8が放送されていますので、2026年くらいまでは“チカ”でいたいと思っています(笑)」と意気込みを語った。
フジテレビの後藤博幸プロデューサーは「日本最大手の法律事務所所長として、非情なまでの強さと唯一無二の華を併せ持つクールなキャラクター、チカ。織田さん演じる敏腕弁護士・甲斐も頭が上がらない絶対的オーラを表現していただけるのは、鈴木保奈美さんしかいないと確信しお願いしました」と起用理由を説明している。