JR東日本仙台支社とびゅうトラベルサービス東北支店は15日、仙山線全線が交流電化されてから今年で50周年を迎えたことを記念し、山形駅から仙台駅へ向かう日帰り旅行商品「“なつかしの12系客車に乗る”山形から仙台への旅」を発売すると発表した。

  • ED75機関車・12系客車のイメージ(画像提供 : JR東日本仙台支社)

仙山線は、1957年にそれまで非電化だった仙台~作並間を交流電化し、1968年9月8日に全線を交流電化した。それ以前は、仙山トンネル(奥新川~山寺間)における蒸気機関車の煤煙対策などにより、作並~山寺間を先に直流電化しており、作並駅を基地として交流電気機関車の試験を北仙台~作並間で実施している。交流電化の発展は、大出力・高速で走る新幹線の開発を成功に導いた土台となる技術とのこと。

今回発売される「“なつかしの12系客車に乗る”山形から仙台への旅」では、交流専用電気機関車ED75形を12系客車3両の前後に連結し、プッシュプル運転を実施。12系客車は1969~1978年まで製造された急行形座席客車で、当時は冷房装置搭載や自動ドアの客車初採用など、旅客サービスや安全面の向上に大きな成果をあげた。

「“なつかしの12系客車に乗る”山形から仙台への旅」の実施日は9月8日で、山形駅を9時5分に出発し、山寺駅・作並駅を経由して仙台駅に11時33分着・解散となる。旅行代金は大人8,900円・こども8,200円。募集人員は230名で、参加者には今回のツアーを記念したホーロー製サボプレート(行先表示)、ポストカードとしても利用できる記念乗車証明書、オリジナル掛け紙を付けた特製弁当が特典として用意されている。