俳優の佐藤二朗がMCを務めるフジテレビ系クイズバラエティ番組『超逆境クイズバトル!! 99人の壁』が、10月からゴールデンタイムでレギュラー化されることが15日、明らかになった。詳細な放送枠は、後日発表される。
同番組は、四方を囲んだ99人の群衆“ブロッカー”に対し、たった1人の“チャレンジャー”が「自分の得意ジャンル」という武器でクイズバトルに挑むもの。昨年9月に行われたフジのバラエティ番組制作セクション・第二制作室の企画プレゼン大会で、当時入社2年目の千葉悠矢氏が優勝して放送が実現し、昨年大みそかの午前帯で第1弾、今年4月5日にプライムタイムで第2弾、そして、きょう15日(19:00~21:00)に第3弾『夏の大花火』が放送される。
現在、毎週のレギュラーで放送されている視聴者参加型のクイズ番組は『パネルクイズ アタック25』(ABCテレビ・テレビ朝日系)のみだが、『99人の壁』は唯一ゴールデンでレギュラー放送される視聴者参加型のクイズ番組となる見込みだ。
佐藤は、この番組でMCに初挑戦。先日、この知らせを聞いて「レギュラー化は本当何も考えてなかったですね」と驚きながら、新人総合演出・千葉氏と、新人MCである自身の組み合わせに対し、「新参者と新参者で大丈夫? フジテレビはどうしたの? フジテレビはなんでこんなこと許したの? だから今も動揺しております。動揺してるんだよ千葉!」と本音を漏らした。
それでも、「お母さんにはもう『レギュラー化決定した』と言ってしまいました。本当はまだ言っちゃいけなかったんですが、母親には電話でつい…(笑)。俺、結構浮かれているのかな? 母親も80歳なんで早めに言おうと思って」と喜びを隠せない様子。佐藤は第1弾の放送で、自身をMCに抜てきしたことに対して「フジテレビばかやろー!!」と叫んだが、それを見て電話をかけてきた母親に、「あんたあんなこと言っちゃあかん」と叱られたことを、第2弾の放送で明かしている。
佐藤二朗がMCじゃなかったら…
千葉氏は、そんな佐藤を起用した理由について「新企画ということもあって、せっかくならMCもこの番組がバラエティ初MCになる方がいいなと思って佐藤二朗さんにオファーさせていただきました。あのセットの真ん中に佐藤二朗さんが入場して来たらワクワクするなぁと思ったのが一番の理由です。佐藤さんがどんなふうに振る舞うのか、何を言うのか、そのへんは当初から全く想像がついてなかったので、それが逆にドキドキして楽しかったです」と説明。
その期待は今も変わらないそうで、「100人の参加者と二朗さんの絡みはいつも想像つかないことが起こるので、ワクワクしながら見させてもらっています。二朗さんがMCじゃなかったら間違いなく全然違う番組になっていたと思いますので、本当に感謝しています」と話す。
レギュラー化に当たっては「これまで出場された方々を見ても分かる通り、年齢や性別関係なく参加できる番組なので、“特にこの世代の人たちに向けて”とかはあまり思わないです。月並みな言葉ですが老若男女問わず楽しんでいただければと思っています。特に、この番組では見たことも聞いたこともないクイズが飛び交うので“試しにちょっと解いてみるか”ってくらいの気持ちでテレビの前から参加してもらえるとうれしいです」とコメント。
問題作成は、1人5問に予備が2~3問×100人で計800問程度必要になるため、以前マイナビニュースの取材に応じた際、千葉氏は「毎週回せるのか…」と不安を語っていたが、レギュラー化でどんな番組を描いていくのか、注目だ。
きょう15日のスペシャルは、従来の「無差別級」と、平成に活躍した日本人ジャンルに限定した「平成の日本人編」の2部構成。千葉氏は「やっぱり参加者が100人もいると何かしら奇跡は起きるんだなと、あらためて驚きました。今回もワっと興奮する瞬間がたくさんあって、そこが何より見どころだと思っています。また、今回は参加者皆さんの知識のレベルが高すぎて、クイズ番組では見たことないような光景?ハプニング?が勃発しました。個人的には収録中、ある意味一番ドキドキした瞬間だったのであの現場の異様な空気が放送でも伝わったらいいなと思います」と予告している。