現在公開中の映画『劇場版 仮面ライダービルド Be The One(ビー・ザ・ワン)』の大規模ロケ地となった福岡県北九州市にて12日、プレミアイベントが開催された。会場となったミクニワールドスタジアムには、朝から並ぶファンの姿も。開場してすぐにメインスタンドが満員となるほどの盛況ぶりで、最終的には4,000人もの観客が集まった。※第47話「ゼロ度の炎」のネタバレを含む箇所があります。未視聴の方はエピソードを見たうえで読むことを強くお勧めします。

『劇場版 仮面ライダービルド Be The One』では、北九州市役所前の道路を封鎖し、エキストラ3,000人を動員して大迫力のシーンを撮影。作品の核を担う重要なロケ地となった。この「プレミアイベント」は、当初7月29日に実施予定であったが、台風12号の影響で中止に。しかし、撮影に協力してくれた北九州のファンに直接、御礼を言いたいとスタッフ・キャストの総意、そして北九州フィルムコミッションの協力により、登壇者を増やして今回の実施が決定した。イベントには、犬飼貴丈、赤楚衛二、高田夏帆、武田航平、越智友己、滝裕可里、水上剣星らメインキャストが勢ぞろいした。

イベントでは、まず北九州市長・北橋健治氏、東映の大森敬仁プロデュ―サーがあいさつ。大森プロデューサーは、今回の撮影について、道路封鎖をやりたいと提案していたところ、北九州市だけが「ぜひやろう」と非常に前向きに検討してくれたこと。さらに、道路封鎖によって、仮面ライダーらしいバイクの走行シーンをふんだんに盛り込めたことに言及した。続いて、このイベントのために特別にロケ地をまとめた映像がビジョンで上映された。そして、メインキャストが登場。ここで、観客席でウェーブが起こり、「おかえりなさい!」の大歓声というサプライズプレゼントがキャストに贈られた。

その光景に犬飼は、「本当に北九州のみなさんは温かいですね。感動しております」とコメント。赤楚は、会場からの呼びかけに「万丈だよ~」と応え、笑いを誘った。高田は、「みんなのアイドル! みーたんだよ」と、劇中さながらにあいさつ。そして、第47話「ゼロ度の炎」で大きな展開を迎えた猿渡一海を演じる武田が「なぜか生きてます」とあいさつすると、会場から歓声が。「今日のために帰ってきました。わたくし、ポテトと申します」とあいさつした。

映画の映像の迫力に驚いたという越智は、ロケについて「テレビではなかなかできない規模」と感嘆。越智と同じく、難波チルドレンである滝川紗羽を演じる滝は、「すべては仮面ライダービルドのために!」と、劇中のセリフを引用して感謝の気持ちを伝えた。最後の水上は、「ヒゲ役の水上剣星です。よろしくお願いします」と、武田のあいさつを受けて、渋くコメントした。

撮影以外での北九州の思い出を聞かれると、高田は「ご飯がおいしい! みんなで鉄なべ餃子を食べにいったんです」とコメント。さらに、滝と二人で岩盤浴にも行ったそうで、あまりの居心地のよさに閉店ギリギリまでくつろいでいたことを明かした。

最後に犬飼は、「僕は四国の出身なのですが、第二の出身地は北九州!」と最大級の感謝を送った。

トークパート終了後にフォトセッションとなったが、そこでは逆にキャスト・大森プロデューサーからのサプライズプレゼント。表に映画ロゴが入ったTシャツを着ていた8人だったが、裏には1つずつ文字が。「北」(水上)、「九」(越智)、「州」(高田)、「あ」(犬飼)、「り」(赤楚)、「が」(武田)、「と」(滝)、「う」(大森P)、「北九州ありがとう」と全員でテレビシリーズでの氷室幻徳が見せる文字入りTシャツさながらに感謝の思いを伝えた。

全員で作品のキーワードとなる「LOVE&PIECE」にちなんでピースサインでの写真を観客と撮影したのち、「北九州と」(赤楚)、「劇場版 仮面ライダービルドは」(犬飼)、「ベストマッチ!」(観客含め全員)といった掛け声で会場全体が一体となりイベントは終了した。

しかし、それだけでは終わらず、登壇者8人全員がスタンドギリギリまで近づいてファンにあいさつ。別れを惜しむように、ハイタッチをしながら退場していった。