俳優の磯村勇斗、女優の白石聖、志田未来がこのほど、都内で行われたCS・フジテレビTWOのドラマ『キミの墓石を建てに行こう。』(10月28日19:30~20:30)の撮影の合間に取材に応じ、高校生の書いた脚本への驚きを語った。
このドラマは、フジテレビが主催する高校生を対象としたシナリオコンテスト「第5回ドラマ甲子園」の大賞受賞作品で、受賞者の宮嵜瑛太さんが、プロのサポートを受けながら監督も担当して撮影中。主人公の少年・片瀬(磯村)が、大切に思っていた少女・梨花(志田)を病で亡くし、その遺志を叶えるために彼女を慕う後輩・奈々(白石)と動き出す中で、愛するものを失った2人が結ばれていくストーリーだ。
テレビドラマ初主演となる磯村は「18歳でこんな台本が書けるなんて、まずそこで感銘を受けましたし、セリフも心情の動き方も繊細だなと思ったんですね。印象的なセリフが多くて、心にグサッとくる」と感想を語り、志田も「大人のラブストーリーを高校生が書くんだなということに驚きましたし、男性が書かれてるのに女性目線もしっかり描かれているのが素敵だなと思いました」と印象をコメント。
最も年が近い19歳の白石は「こんなに近い世代の人が、こんな文章を書けるなんてと単純に感動してしまいました。すべてにおいて細かく書かれていて見ているだけで画が浮かぶし、文章も聡明で、本当に頭の良い方が書いたんだろうなと思いました」と感心しきりで、「初めて読んだ時は、奈々に感情移入して普通に泣いちゃったので、自分たちがやるのが単純に楽しみだなと思える脚本だなと思いました」と語った。
自身が高校生の頃を振り返ると、磯村は「17~18歳の時は友達同士でショートムービーみたいなものを作っていたこともあったので、(今作の)監督を見ていると、すごく素敵な環境だと思いますし、実際に放送されるというのは、未来の映画界・ドラマ界にとって貴重な経験がでいる場所なんだろうなと思って、すごくうらやましい」と羨望。
志田は「高校に入った時、大学に行かず、この仕事一本でやっていくと決めたので、しっかり自分の仕事に今まで以上に責任を持たなきゃなって思った時期ではありましたね」と回想し、白石は「高校2年生の時にスカウトしてもらって、そこから一気に日常生活が変わったんですけど、監督にみたいにあんなに物事がしっかり見えてなかったと思います」と、あらためて感心した。
3人は初共演だが、磯村はムードメーカーぶりを発揮しているそうで、白石は「写真を撮る時、まだあいさつしかできていない状況だったんですが、一声かけて空気を変えてくださったんです。場の空気を明るく持っていってくれる人だなと思いました」と助けられたことを語ったが、磯村は「とにかく楽しくしようと思って。大したこと言ってないです(笑)」と謙そん。
主演という役割については「役には全く関係ないですし、この作品にとって一番の主役はやっぱり監督なので、監督の意思や思いを僕たちが具現化して、しっかり演じられれば、役目を果たせるのかなと思います」と、作品に臨む心境を語っていた。