説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『iPhoneを横に構えて撮った写真が縦に表示されます!?』という質問に答えます。

***

iPhoneを水平方向に構えて撮影したところ、その写真を表示したとき垂直方向になってしまったのですね? 撮影した当人としては、自動的に90度回転したようなものですから、違和感を覚えても不思議はありません。

その原因は、iPhoneに内蔵されているジャイロセンサーにあります。ジャイロセンサーはiPhoneの傾き(構えの角度)を基準にして、撮影の構図が水平方向か垂直方向を判定します。水平方向のつもりが垂直方向に撮影されていたのであれば、なんらかの原因でジャイロセンサーが期待どおりの判定を下さなかったということになります。

なお、ジャイロセンサーが水平/垂直どちらと判定しているかは、撮影の時点でわかります。水平方向に構えたにもかかわらず、『カメラ』アプリの隅にあるイン/アウトカメラの切り替えボタンが垂直のままの場合は、ジャイロセンサーが垂直と判定しているとわかります。iPhone Xなどズーム倍率を変更できるモデルの場合は、「1x」や「2x」の文字でも見分けがつきます。

期待どおりに回転していない場合は、iPhoneを構える方向を変えてみましょう。1、2度変更すれば、期待どおりの方向になるはずです。

撮影後に方向の違いに気付いた場合は、画像編集アプリの機能を利用すれば回転できます。『写真』アプリを例にすると、対象の写真を閲覧しているときに画面右上の「編集」をタップ、画面下の回転ボタンをタップすると現れる「■」ボタンをタップしましょう。これで、写真を90度回転させることができます。

  • カメラボタンやズーム倍率で水平/垂直の状態を確認すれば、90度傾いて撮影されることはありません