俳優の綾野剛が主演するテレビ朝日系ドラマ『ハゲタカ』(毎週木曜21:00~)の第4話が、9日に放送された。

  • 『ハゲタカ』

    左から渡部篤郎、綾野剛 =『ハゲタカ』9日放送の第4話より(テレビ朝日提供)

同ドラマは04年に刊行され、ベストセラーになった真山仁氏の同名小説が原作。主人公の外資ファンド代表・鷲津政彦(綾野)が、"ハゲタカ"と激しいバッシングを受けながら、不良債権を抱えた銀行や経営不振の名門企業へ買収劇を仕掛け、鮮やかに勝利していく姿を描く。

第4話からは第2部に突入し、舞台は2010年。名実ともに日本最強の企業買収者となった鷲津が狙うのは、国内有数の総合電機メーカー「あけぼの」だ。しかし、その動きを察知したかのように、企業再生の第一人者になった芝野健夫(渡部篤郎)が「あけぼの」の再生担当役員に就任し、鷲津は買収保留を命じた。さらにPCメーカー「ファインTD」のカリスマ社長・滝本誠一郎(高嶋政伸)も「あけぼの」買収に動き始める。

滝本は自社の事業拡大のためには手段を選ばず、「あけぼの」への買収提案についても最初は穏やかな口調で切り出しつつ、要求が通らないとなると態度を一変させるなど、様々な表情を見せた。

さらに、鷲津の「似た者同士とは心外ですね。私はみずから空を飛び獲物を狩るハゲタカです。外資に首輪をはめられてシッポを振るだけの犬ではありません」という宣戦布告に対して、滝本は鷲津、そして芝野の素性を調べ上げ、家族までも巻き込んだ報復を開始。まさに高嶋ならではの"怪演"だった。

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  • 第4話より=テレビ朝日提供

また、「ファインTD」からの買収を防ぐため、鷲津と手を組む選択をした芝野が、「あの鷲津という男は世間でイメージされるような外資のハゲタカとは違う。利益を求めているが、決してそれだけを求めているわけではない」と語る場面も。第1部で描かれた鷲津とのやり取りを通して、信頼関係が生まれたようだ。

しかし、部下のアラン・フジタ(池内博之)の裏切りによって、鷲津はホライズンジャパン・パートナーズを解雇された。そのため、事前の計画が白紙となり、途方に暮れる芝野だったが、鷲津の「私はまだ生きている。これから宣戦布告です」という言葉を聞き、笑みを浮かべた。鷲津は滝本に対して、新ファンドを立ち上げ、「あけぼの」買収に動くことを宣言するのだった。

16日放送の第5話では、鷲津が新たに「サムライファンド」を設立。一方の芝野は、社員たちからの反発を受けながら「ファインTD」の買収から会社を守るため、レーダー開発部の売却を検討する。そんな中、「あけぼの」製のコンピュータに不具合が生じ、株が大暴落し始める。

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  • 8月16日放送の第5話より=同