多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『「YouTube Music」は他のストリーミングと何が違うの?』という質問に答えます。
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Google傘下のYouTubeが2018年6月に開始した「YouTube Music」は、その名称からうかがえるとおり、YouTubeが運営する音楽ストリーミングサービスです。世界17カ国でスタート、広告は入るものの無料で楽しめる「YouTube Music」と、有料(米国では9.99$/月)になるものの広告なしで音楽のダウンロードも可能な「YouTube Music Premium」という2つのプランが用意されています。
YouTube Musicと既存の音楽ストリーミングサービスの違いは、提供されるコンテンツが映像寄りということが挙げられます。ミュージックビデオやライブパフォーマンスなど「映像+音楽」という構成が中心で、他のストリーミングサービスのような音楽のみのサービスではありません。
従来のYouTubeとの違いは「バックグラウンド再生対応」が挙げられます。YouTubeはユーザに広告を閲覧してもらうビジネスモデルで発展してきたため、音楽だけの再生は許可しない方針でしたが、有償プランであれば「映像+音楽」の「音楽」のみの再生を許可したのです。
なお、いわゆる「動画」は、映像部分のデータと音楽部分のデータの組み合わせにより実現されています。YouTube Musicのバックグラウンド再生は、動画を構成する音楽データ単独での再生を許可したことにより、YouTubeで"見ていた"動画を"聴ける"ようにしたというわけです。映像部分を再生せずに済むため、データ通信量と電力消費量を大幅に削減できるというメリットもあります。
そんなYouTube Musicが、日本でのサービス開始を思わせるメッセージを公式サイトに掲載しています。具体的な時期は不明ですが、YouTubeをスマートフォンで"聴きたい"ユーザにとっては魅力的なサービスとなりそうです。